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三ッ峠ボランティア参加

6月16~17日で三ッ峠へ行きました。


三ッ峠ネットワークの活動の一つである、
アツモリソウ自生地における植生管理の一環として
ササ刈り、テンニンソウ刈り、枝打ちなどの作業で、


三ッ峠山荘を拠点に1泊2日で、
夜は希少植物保護や植生管理、シカ食害に関するDVDを見たり、
各自が持ち寄った学習素材などで知識を深めあうものです。



今年のプログラムにも「参加してスライド発表してほしい」との声がかかっていたので
参加しました。いろいろ仕事もあり、出発が遅れ、結局夕方から。


今年はトウゴクミツバツツジの開花が遅れているようで、
まだ結構咲いていました。

120617mit2.jpg




アツモリソウ属で絶滅寸前の種のことから、
礼文島取材の裏話までいろいろ話をしました。




翌朝は雨、しかし直ぐ止み曇りに。
朝食後、自然観察の散歩後に作業。



現在2010年に早春に発生したシカ食害の影響があり
アツモリソウの群生は防鹿柵の設置が進み、
結果的に盗掘からも守られています。

120617mit9.jpg




柵の中では植生管理で一斉に排他的にはびこっていた
テンニンソウ刈りの影響か2~3年で効果が現れた始め、
大株も成長していました。

120617mit5.jpg



ボランティア参加された方にとっては、
自然界とラン科植物について学ぶ環境学習の場にもなっています。


自生地を40年見てきた中村さんの言葉には
いろいろと気付かされるものがあります。



120617mit4.jpg


土中の共生菌を踏圧から守るため、
一時的にスノコを敷くなど、しっかりと配慮もされていました。


「花の臭いを嗅いでごらん」と中村さんに勧められている、
以前、防鹿柵設置に駆けつけ、三伏峠、聖平などで中心的に動いている
「南アルプス高山植物保護ボランティアネットワーク」のOさんの娘さん。


後にkazも嗅ぐと、ほのかな甘い香りが。
正直なところ、アツモリソウの写真はこれまでに、

もう何十枚も写してきているものの、
花の香りに気付いたことはなく、「はっと」させられました。


花に蜜がないため、この香りでマルハナバチなど花粉の媒介昆虫を寄せるという。
その香りは咲き始めから3~4日がよく発散するという。


ラン科植物の不思議な、巧妙な生態に改めて気付かされました。





柵の外にある孤立株はやはりシカ食害からまもるためこのようなケージに。

120617mit3.jpg


2010年、草地に隣接した疎林内のヒロハツリバナを食べられ、
ネットワークのYさんが仕掛けた監視カメラに、シカが映り込み
オオバギボウシも食べられ始め、


写真を見たkazが、南アルプスを始め各地でシカの場合2~3年で山が丸裸になるのを見てきたので
「防鹿柵しかない」と発案し、環境省に報告し、直ぐに行政が動いたのは驚きでした。



その後は、
環境省富士五湖事務所のOさんの積極的な働きと、
保護組織を立ち上げたYさんの働きかけが大きかったと思います。




ササ刈り、テンニンソウ刈りにいい汗を流しました。


ここ最近の人間活動による環境変化によるものか。
ササの侵入があり、今は絶滅から守るためササ狩りなど
人為的な補助はやはり必要となっています

120617mit7.jpg


kazももちろんエリアを決めて作業しましたが、
けっこうな労力のため、多くのボランティア参加の人たちの力は大きいと思います。



カラマツを始め、かつてより樹木が生長した今では、
枝打ちも許可をとって行っている。

120617mit8.jpg



枝打ち後2~3年で1株が2株に増えたなど例もあり、
ここ10年で若干なもののの増加傾向とのこと。



エゾノタチツボスミレも大株が咲いていました。

120617mit6.jpg




こちらもアツモリソウ、この個体はやや色が濃いめ。

120617mit1-2.jpg




アツモリソウと、草地の環境と、守る人々と。

共生を目指して
三ッ峠ネットワークの活動は続いています。


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テーマ:生物学、生態学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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コメント
鹿問題
こんばんは~
雨の中の作業お疲れさまです。
盗掘意外にもいまはどこの山域も鹿の食害がひどくなってるようですね。
尾瀬でも今まで食べなかったコバイケイソウなど、毒性のあるものも食べられはじめています。もうほんとに待ったなしなのですが「特別保護区」というのが足かせになって、なかなか対策が進んでません。
by: てばまる * 2012/06/19 01:20 * URL [ 編集] | page top↑
Re:
てばまる様。コメントありがとうございます~。

コバイケイソウも食べられ始めましたか~。

きっと広さと景観上の問題もあるのでしょうね。

先日霧ヶ峰では車山肩では一面のニッコウキスゲの群落が、今では電気柵の中でしか見られないとか!

食肉化有効活用にしろ、もっとシカ対策本気にしてもらわないと、このままでは本当にオオカミ再導入論しか残されなくなりそう。。。
by: kaz * 2012/06/19 09:09 * URL [ 編集] | page top↑

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 6/16,17と三ツ峠に行ってきました。 ベランダ畑、時々山から【2012/06/22 00:09】
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