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本日は都内で打ち合わせや取材など
CPS(キャノン・プロフェッショナル・サポート)で2台のボディをセンサークリーニングに出す。
50Dと5D2、両機ともセンサークリーニング機構がついているが、たまに窓口でお願いしている。粘着性のあるゴミやセンサーの周辺のホコリなどもきれいにクリーニングしてくれるからだ。
一般向けはこれまで無料だったのが有料化され、1回1000円かかるようになったが、登録プロの方は従来通り無料のまま。
しかし最近はプロの受付窓口がかつてほど混んでないよう。これもNikonの復活と時代の流れか?
その後N編集長と山岳写真界の大御所である白籏史朗さんの事務所へ。
岳人別冊「春山」ではアポイ岳の温暖化の特別企画を担当したが、「夏山」では9ページ、南アルプスのシカ食害の記事を作ることになり、その取材だ。
実は氏は山岳写真の第一人者として広く知られ、その実績からも「雲のはるか上」の存在のような方なのだけど、高山植物にも知識が深く、特に盗掘など保護問題ではずっと保護の声を強く発してきた。
その結果、山梨県では国の「種の保存法」の制定よりも先に、希少高山植物の流通まで規制する条例ができるなど、実績は非常に大きい。著名なだけに影響力もあるのだ。
自己の表現だけでなく、社会をしっかりと意識して、その社会のために必要なことをフィードバックしようとする視点は、素直に尊敬できるしスゴイと思う。
高山植物保護協会の会長でもあり、南アルプスのお花畑に特別の思い入れを抱いている氏に最近の「シカ食害とお花畑の危機」に対する気持ちを聞き、
かつて、シカ食害を受ける前のお花畑のフィルムなどを拝見。
フィルムは4×5判が中心だ。機材や撮影の労力はもちろん計り知れない。
7000m付近から撮影したという、ヒマラヤの高峰から、高山植物のお花畑まで。フィルムをパラパラ見ていると、「北岳バットレス中央稜」と書かれた4×5判フィルム。
そのアングルからしてバットレスの第四尾根主稜を4×5判カメラを持って登攀したことになり、並外れた精神力を感じる。
しかしKAZが昨年、撮影した熊ノ平の食害を受け一面マルバダケブキだけとなったお花畑の昔の写真は残念ながら見つけられなかった。
実はこのお花畑のかつての姿を見たかったのだ。

おそらく膨大なフィルムの保管棚のどこかにはあるのかもしれない。
全国で講演などスケジュールもびっしりで多忙な方だ。整理しきれてないのも無理ないかもしれない。
惜しいことに、フィルム管理専用のスタッフが本当はいてもいいほどだけど、氏でないと分からないフィルムも多いという...。
「最近の若いのは花もわからんし...」
まだまだずっと元気であることを願いつつ事務所を後にした。
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