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シカ食害...変貌したお花畑

2日目は北岳から間ノ岳、三峰岳を越えて熊ノ平まで。

目的のとある植物は見られなかったものの

もっと驚いたのが熊ノ平周辺のお花畑。

マルバダケブキとバイケイソウのみが一面広がっていた。
080812marubadakebuki.jpg

マルバダケブキ(キク科)
080812marubadakebuki2.jpg




これを「綺麗」と感じる人もいるかもしれない。

実際に数年前ある媒体に「秘密のお花畑?」とキャッチで書かれていたのを思い出す

でも、待ってと言いたい。

少し考えて欲しい。

その他の植物が、なぜ何も生えていないのか?

生えたとしても、なぜ短く刈り込まれたようになっているのか?



熊ノ平小屋の主人のKさんに話を聞いた。

「ここは10年以上前、素晴らしいお花畑で、様々な花が咲き乱れていた」という

しかし増えすぎたシカにより3年前、
再びこの小屋の管理人として戻って来たときにはすっかりと変貌してしまったという。

有毒である、マルバダケブキとバイケイソウだけ食べないから、
これらが爆発的に増えて群落が変わってしまったのだ。


参考:ほぼ同じ標高、北岳草滑りのお花畑。
080813kusasuberi.jpg


※マルバダケブキもあるが、ヤナギラン、シモツケソウ、ミヤマシシウドなど
多種多様の花、20~30種類の植物が見られる。

※しかし近くでシカの食害の跡も見られたので楽観視はできない。



三伏峠を始め南アルプスでは増えすぎたシカによる食害、
生態系バランスの変化が危惧されている。

天敵もいなく大食漢のシカは
アツモリソウ類などの絶滅危惧種も見境なく食べるという。


原因はハンターの高齢化により狩猟されるシカが減ったこと、
温暖化による冬期の積雪の減少に伴い、自然淘汰されるシカも減ったことなど
複合的な要因があるとされる。


一方、静岡、山梨、長野とまたがる南アルプスを世界遺産へ登録を目指す動きがあるという。



でも少し考えて欲しい。
盛り上げ先行して箱物を作るよりも、
まず危機に瀕した生態系バランスや種の保存、食害、盗掘などから、
その中身である本物の自然を守るのが先決ではないだろうか?
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テーマ:生物学、生態学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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