八ヶ岳のホテイランはかなり知られてきています。

比較的歩かれている登山道沿いで見られます。ネットの普及が進んだ現在ではもはや「隠しきれない」状況と言えましょう。
簡単に分かるのは確信犯的に「盗掘」の意志を持っているマニアにとっても同じ条件です。
見たい、写真を撮りたいと多くの人が思うのは、山に咲く花の観察に興味がある多くの人にとってある意味自然な感情であるとも言えます。
多くの人が踏み込んでしまい林床は荒れてきていました。
盗掘も進み数も激減してしまいました。
KAZは昨年、自生地から近い山荘に保護区を策定するよう提案しました。
地元、茅野市はホテイランに関しては全く知識がなく、このように地元の行政が状況を理解していない場合、なかなか理解が得られにくいようでした。
昨年、その山荘から啓蒙を兼ねて山小屋主催のプログラム「森の学校」でホテイランの保護や啓蒙も兼ねた講師役の依頼の話があったとき、一瞬迷いましたが引き受けることにしました。
1泊2日で夜にはパソコンで八ヶ岳の植物の特徴、植生の話とともに絶滅危惧種や盗掘の現状、全国各地の保護の実例など、KAZのこれまでの取材や見聞をもとに説明しました。

しかし、結局11人の参加者の中には一部急斜面での踏み込みも見られ、やや課題が残る内容にもなってしまったのが心残りとなりました。
踏まれて無惨にもつぶれたホテイラン。1日目の時は元気に咲いていました。
※急斜面の個体ではありません

このホテイラン自生地が礼文島のレブンアツモリソウやアポイ岳のように、しっかりと貴重さを理解されるとともに、踏み荒らしや盗掘の被害にあうことがなく、10年後、100年後、永遠に変わらぬ林床の自然環境のなかで咲き続けてほしいというのがKAZの夢なのです。