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穂高 屏風岩クライミング

10月の3連休、今回は小川山にフリーでも...と考えて、山岳会のSさんに連絡をすると「アルパインへ行きたい」とのこと。
前日に予定ルートが穂高、屏風岩の「フリーフォール」だと聞く。なんだか不吉そうなネーミング。トポを見るとマニアックで難しそうなアメリカンエイドのルートに少々ビビる。なにしろアメリカンエイドも屏風岩自体も初めてなのだ。

 6日、沢渡までSさんの車で、その後、バスに乗り換えて上高地へ。河童橋から見上げる穂高連峰、上の方は色づいているものの、明らかに鮮やかさに欠けている。おそらく有名な涸沢でも今年もまたダメに違いない。温暖化の影響は秋らしい紅葉も奪っていく。ベースとなる横尾までは約3時間、森をや景色がいい遊歩道。14時前、徳沢でラーメンを食べる予定だったが、10分前に売り切れたとのこと...残念。

 上高地も賑わっていたが、横尾のキャンプ場も登山者で大賑わいだった。ビールとナベの夕食後、8時くらいにシュラフに入る。久々に会う元ヤマケイ編集部のKさん。ガイドの仕事とのことでした。

 翌朝、2時15分起床、3時出発。暗い中、ヘッドランプの明かりを頼りに横尾谷本流を渡り、ルンゼを詰める。T4尾根1P目基部に着いた時にはすでに1パーティー取り付いていた。ヘッドランプの明かりを頼りにSさんリード。2P目、私のリードの時には明るくなり、ヘッドランプが要らなくなった。T4という取付のテラスには和歌山からの5人パーティーがいた。ここでビバークしたらしい。人気のクラッシックルートである雲稜ルートを登るという。その左にある「フリーフォール」は明らかに難しそうで、それほど登られてもいないようだ。

 7時、Sさんリードで登攀開始。ホールドの乏しそうなフェース~スラブ。あぶみ、フィフィ、チョンボ棒を駆使してリード。明らかに厳しそう...。最後はハーケンを1枚打って支点へ。うーむ...本日屏風デビューの私には「雲稜ルートの方が快適そうだなあ...オレこっちでもいいんだけど」と思いつつも覚悟を決める。
071007フリーフォール1


 フォローで登る。困難なルートに加え、慣れないエイドクライミングでは「リードはとても無理だ...」の印象。2P目、Sさんリード、被り気味のクラックをカムを決めて斜めに人工で。
071007フリーフォール2

最後、乗り越える部分は岩がボロボロらしく、ハーケンを打っていたら50cm大の岩ごと剥がれてルンゼに大音響とともに落ちていった。「恐ぇぇ...」この部分を左から巻き、ピッチを切って、緑ルートから横断バンドへ。このルートも残置が結構古かった。

広いテラスの横断バンドから次のピッチ、クラックをカムを効かせてフリーと人工でSさんリード、ビレイ点から見えなくなりしばらくした時、10時30頃のことだ。

「うわぁー」との声。Sさんが落ちるのが一瞬見えた。墜落!!。

おそらく、とっさに身構え、ビレイを握りしめ、引き込まれないようビレイ点から体を突き放したのだろう。引き込まれなかったが、衝撃で足首を岩にぶつけ、Sさんは取付から3~4mの高さのクラックにセットされたキャメロットの4番と黄色のエイリアンで宙づりになり止まっていた。カムからのロープの長さは6mくらいか。12mくらいのの墜落ということになる。ビレイグローブをしていたため、キッチリと止めることが出来た。

カムが墜落のを止めたが、ロープの伸びでギリギリ下の岩に頭を打ったようだ。ヘルメットがずれたのか?後頭部から出血している。

「大丈夫ですか~」と声をかけると意識はあった。その後自分から起き上がってテラスまで這い上がってきた。すぐにレスキューセットで救急処置を行う。洗浄綿、ガーゼ、三角巾...。3~4cmで切れているがそれほど大きくはなかった。、

 意識ははっきりしているが、後頭部だけに油断は出来ない。当然クライミングはここで打ち切り。出来るだけ早く下山しなけらばならない。カム2つを回収し、装備は出来るだけ私が背負う。幸いなことにそれ以外に目立った外傷はなく、自力下山が出来そうだ。ここからの懸垂はSさんは大事をとってロワーダウンで。T4までギリギリの高さ。なんとか工夫して降りられた。

 その後、懸垂5回でT4尾根の基部へ。膝、足首も捻挫したようで、ゆっくりと下山。途中から私が先行し14時、横尾着。撤収し、歩けそうなので出来るだけ軽くして、その分私が背負って上高地へ。17時30分、上高地着。診療所へ。
その後、山麓の波田総合病院へ。幸いなことに、CTを撮るがおそらく大丈夫そうで、その日のうちに帰れるとのこと。

「フリーフォール」。確かに怖そうなネーミングの印象通りだったのかも...。
エイドクライミングは自分ではどうもあまりしっくりくるものがなく、やはりフリーでぐいぐいと登るあの感覚がいいのだなあと改めて感じた。


※今回は久しぶりにフィルムカメラGR-1Sで行きました。スキャンした写真です。
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23 : 00 : 00 | クライミング | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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Author:kaz-arai
山岳、植物、自然科学、環境系の各種媒体を中心に、撮影、執筆をはじめ広く活動しています。
多摩丘陵の自然豊かな里山に住んでいます。
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