5月26日は丹沢山麓へ
Face Book で知り合った虎谷健さんのお誘いで狩猟体験に参加・見学させていただくことに。
Hug!Hug!Natureもちろん狩猟と言っても免許がなければ銃に触れることは出来ないので、
ハンターに同行して狩猟現場を見ることです。
ハンターであり、料理人でもある立場として
現在、急速に進むハンターの高齢化(平均60歳以上!)
を前に若手のハンターを増やすべく、
ハンター体験のプログラムを昨年から行っているとのことです。
5月は月2回、6月も2回ですが、夏場はいったん中止して、
次は秋以降とのことです。
kazの他に参加者は3人、40代で、うち一人は女性でした。

ヤマビル対策のため長靴にガムテープを巻いてすぐに登って上がらないようにしました。

通常、狩猟の期間は11月くらいの秋から春までの冬場が中心で、
かつて日本に中山間地域の文化がしっかりと根付いていた頃は
農閑期に狩猟を行っていたようですが、
現在はオオカミも絶滅して、中山間地域文化の衰退、
輸入肉など飽食の時代となり、シカは激増。
あちこちで食害、農林被害などが目立つようになり、
行政は対策として、狩猟枠の拡大、禁猟動物→オスジカ解禁→メスジカ解禁→狩猟期間の延長→頭数制限の撤廃→管理捕獲で補助金の支給と続いていますが、頭数が減らず、手を焼いている自治体が多いのが現状です。
この地域も有害鳥獣駆除という形で通年、猟は行われているようでした。
ただ、狩猟だけでは生業として成り立たないため、
平日は別の仕事を持ち、土日など休日に狩猟を行うことになっているのです。
一番の若手は33歳でしたが、後はやはり高齢化が進んでいるようでした。

シカの足跡など見極めて、10~15人程度でグループ猟として、
どのようにシカを追い詰めるか作戦を立てていました。
そして、猟犬の登場。

現在は犬が発信器をつけ、GPSで位置確認をするなど
装備もそれなりに進歩しているようです。

帽子には「大日本猟友会」のロゴが。
目立ちやすい服を着るのがポイントだそうです。

勢子長(〔解説〕巻き狩りの際に動物を追い立てる 役の人)のKさん
ライフルを背中に斜面を軽やかに登っていきます。

ちなみに最初は散弾銃で、10年の経験を積むとライフルが所有できるようです。
この日取れたシカは2頭。
うち1頭は銃で仕留めたものはkazはその現場には居合わせてなかったものの、
もう1頭は若い猟犬が湖に追い詰め、湖で格闘の末
シカが絶命したようでした。

仕留めたシカは現場近くでさばきました。

神奈川県には現在、シカの食肉処理・加工場がないため、
基本的には自家消費です。
この取り組みは長野、北海道の一部地域では進んでいて、
処理場に運び込むと、ハンターも適切な対価を受け取ることが出来て
市場にも安心安全なジビエ肉として流通出来るのですが、
神奈川ではまだこれからの課題のようでした。
で、虎谷さんがミゼットカフェで提供している
シカシチューもプログラムの1つとしてあったので
食しました。

これがメッチャ美味い。柔らかく
きっと仕込みなど結構手間がかかっていることでしょう。
やはり料理人でもあると感じました。
ただ、肉は先に触れた安全衛生上の観点から
北海道・知床産の食肉加工場で生産されたエゾシカ肉を使っているとのことでした。
週末は時々東京青山・国連大学前ファーマーズマーケットで出店しているので、
一度食べて見ると「シカってこんなに美味かったの」と気付くと思います。
スポンサーサイト
このところまたまた、忙しくて、
更新が滞り気味です。(^^;)
最近は18日:景信山親子登山(取材)
その後22日まではPEAKS取材で北アルプスの立山
その後データ整理などの後は
「山と渓谷」2013年1月号の企画記事「八ヶ岳・霧ヶ峰エリアのシカ食害」のために
電話取材や執筆作業など
そして、28日は急遽、諏訪へ日帰り出張・取材でした。
目的地は信州ジビエ、シカ肉生産・加工兼、食事処である
自然育工房 岳 (併設の食事処は旬野)
快活な猟師兼料理人である竹内さん。
薪ストーブの炎が暖かい店内。
なんと入稿目前でのタイミングで、
昨日の今日の取材のお願い、というバタバタのスケジュールでした。
このお店、自身のHPもなく、ほとんど宣伝していないせいか
ガラガラで、営業も2~3日前までに要予約ですが、
味は本物であり、長野県内のみならず、首都圏からも生産された肉は人気
で販売量は年々増加とのこと。ロース肉を試食してみたところ
ヘルシーミート大鹿(長野県大鹿村)ミクニ札幌(
シカ肉は知床エゾシカファーム)
と並び、kazが今まで訪れて食べたなかではトップクラスのおいしさでした。
塩、コショウのみでなるべく素材の味を生かした肉というのは
よほど生産した肉の品質に自信がないと出せないと思います。
もちろん臭みなどはまったくなく、
柔らかくて美味しい。
竹内さん、工務店も経営している大工さんでもあるため
店の内装も洒落ています。

一緒に取材に同行した、赤岳天望荘グループのFさんも試食して、
いろいろ聞いていました。

今度は、個人的に日を改めて、コースで食べに訪れたいと思いました。
薪ストーブは暖かいうえに、雰囲気もあり、しかも
CO2排出ゼロのカーボンニュートラルになるという。
これは、化石燃料と違い、
木材は20~30年のサイクルで森林が生長する段階でCO2を固定するため、
全体の森林面積が変わらない限り、CO2も循環して総量は増加しないことから来ているという。
そして、かつて日本人も、石炭・石油の時代になる前は
里山の二次林で薪や炭などを利用していた。
寒冷地の地方にいくと薪ストーブを見る機会が多いが、
最近は同じく、木質バイオマス利用である、
「ペレットストーブ」も聞くようになった。
テレビ番組でも取り上げられるほどになったため、
いろいろと調べた。しかし実物を見たことがないため、
東京都内、日の出町で「東京ペレット」で売り出している、浜中材木店を訪問した。
東京都の面積の1/3を占める奥多摩の森で、木材生産から住宅作りまで行っている会社だ。

製材所の横にあるのが、会社の事務所で、この一角にペレットストーブはあった。

エアコンの熱などと異なり、
薪ストーブなど木材が燃える時の熱は、ほんんのりと体の芯まで暖まる。
しかも燃える炎を眺めるのはなんとなく落ち着いて良い気分になる。
これがやはり最大のウリだろう。
薪ストーブと同じ程度の大きさだが、
仕組みは薪ストーブとはかなり異なっていた。
まず、本体左からコンセントが伸びる。ファンが内蔵されていて、
温風が本体上部の吹き出し口から出てくる。
ちょうどFF式のファンヒーターのようだ。
背面には強制吸気口と煙突につながる排気口がある。

しかし煙突の長さは薪ストーブほど長くなくて良いらしい。
このストーブではまず、煙突は横に出て、上に2mほどの長さが出ていたが、
ホワイトペレットの場合、あまり煙がでないため、上への煙突も必要ないらしい。
横の煙突だけでよいなら年1回の掃除も簡単に自分だけで可能かもしれない。
ガラス扉の向こうではペレットが燃えているが、薪のように自分で、火にくべるのではなく、
燃料供給口から一定間隔で自動的に落下されて燃える。

自動なので、燃料の薪のことを気にしたり
火が燃えすぎたり、弱くなりすぎたりを気にする必要ない。
ペレットの供給と吸排気の調節ダイヤル。

燃料のペレットはストーブ背面に燃料タンクがあり、
袋に入ったペレットを投入しておくだけで良いようだ。

またリモコンで点火や消火時刻をタイマーで設定できる
機種もあるという。薪ストーブより家電に近い感覚か。
ペレットは直径約1cm、円柱状で小さかった。

基本的に端材やおが粉、かんなくずを、粉砕して乾燥させ、
圧力をかけて固めたものとのこと。
バイオマス資源の有効利用と言える。
コスト的にはホームセンターで薪を購入する場合の価格と比べて
約半分で済むという。

10kgで630円とのこと。
この日は開いてなかったが地元、東京産のスギやヒノキなどの材木を使い、
建築して、暖房にペレットストーブを利用したモデルハウスも近くにあった。

このペレットストーブ、
ヨーロッパや欧米諸国ではかなり普及が進んでいるらしい。
しかし日本ではまだまだ知名度も低く、本格普及はこれからのように思える。
しかし薪ストーブほどハードルも高くなく、
市街地の住宅街でも割合、導入しやすいのではないかと思う。
ちなみに導入コストは聞いたところ、本体・工事費込みで30~40万円前後。
残念ながら、ストーブ自体は輸入が多く、国産メーカーはまだまだ少ないようだ。
kaz宅は先シーズン蓄熱暖房を導入したばかりなこともあり、
直ぐにというより、もう少しいろいろ情報や資料を集め研究してからになりそう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
3.11後のエネルギー政策に関して
原発の見直しや、自然エネルギーの拡大が叫ばれているなか、
省エネだけでは限界があること。ゼロには出来ないから
確かに太陽光発電など創エネも重要ではあることに疑いの余地はないと思う。
しかし加えて
このように昔から営まれてきた森との共生の知恵。
バイオマス利用も組み合わせることにより、
より永きにわたり自然界と人類も共生していけるのではないかと感じる。
参考サイト:東京ペレット
年末の北海道続編
かなり遅れてのアップとなります。
12/24 北海道入り
12/25 旭川、旭山動物園
12/26 朝里川温泉スキー場テレマーク(初滑り)
12/27 札幌市内 ICI、b.c.map、エゾシカ料理(スープカレーLAVI)、札幌市役所
12/28 キロロスキー場テレマーク
12/29 北海道→本州へ移動
北海道滞在期間中は低気圧や冬型気圧配置にともない
天気ほとんど雪(札幌地方)で、晴れはあってもわずか
ちなみに関東の多摩地方では、連日晴れか快晴だったようで、三洋HIT5kwhシステムの発電量は
12/24 19.8kwh
12/25 22.5kwh
12/26 25.3kwh
12/27 25.5kwh
12/28 23kwh
12/29 23.2kwh
だった。
北海道では太陽光発電を設置した屋根を見る機会が、関東平野と比べて圧倒的に少ない。

しかしながら、札幌周辺でも雪対策などを考えて、設置している家では、
年間発電量は東京と同程度で、経済効果もしっかりと出ているようだ。
※冬は発電量が少ないが、梅雨の時期から夏にかけては東京より多くなる傾向とのこと。
「雪だからダメだろう」という先入観や、噂程度の話が一人歩きしているように思える。
さて、ほとんど発電が期待できなさそうな吹雪の天気のなか、
冬の北海道ではまず「発電量」よりも
家やビルなどの省エネを進め「消費量」を減らすことが、重要なのではないか...
と考えていたら
北海道新聞にこのような記事が

※クリックで拡大表示
家計防衛へ灯油節約以下、抜粋・部分引用
石油情報センターによると
道内の配達灯油の価格は12/19時点で、
前年同期より14%高い、1リットルあたり91.4円と高値の水準が続いている。
北海道消費者協会の調査によると
道内の年間灯油使用量は2009年度、1世帯あたり1449リットルさらに記事をよみとくと
欧州の経済危機など世界情勢が不透明ななか、
原油価格の高騰しているが、円高が解消するとさらに高騰する可能性があるらしい。
現在の価格で計算してみたら13万2438円。
環境面からはもちろんだが、
資源エネルギー政策面でも、このままの石油依存体質から脱却出来ない場合、
後に北海道内の経済が、さらに大きく疲弊する可能性が高い、
ある意味、非常にリスクが高い状況になるのではと気になる。
では、その解決策はというと
取材など本格的には見てないものの、少し調べると
・木質バイオマス利用...薪ストーブ、ペレットストーブなど
・地中熱利用
・さらに高い断熱性能に大きな可能性があるのではと感じている。
地中熱利用に関しては、聞き慣れかったため、
12/27に札幌市内で買い物ついてに市役所で聞いてみた。
・地中80~100mほどの温度は15℃程度で安定している。
・ヒートポンプ式のエアコンの原理で熱交換してこの地中熱を利用し、夏は冷房として、冬は暖房に利用
・冬の暖房利用の場合、熱交換で15℃から20℃程度に上げるだけで済むので、エアコンより断然効率が良く、
コストも石油暖房の1/3以下で済む。
・掘削が必要。日本ではまだ普及が欧米諸国に比べて大幅に遅れているため、費用が3倍ほどの300万円ほどかかるとのこと。参考サイト:地中熱利用促進協会まだまだ普及は進んでいるとは言えないが画期的と言えよう。
政府の方針と政策の末、普及が拡大した結果、
導入金額が下がり続けている太陽光発電の例があるように
普及すれば欧米並みに下がる可能性は高いから、
もっと大胆な普及促進策がほしいところ。
薪ストーブ、ペレットストーブも、
木の炎の熱は体の芯まで暖かくなるうえ
バイオマス利用でCO2排出はゼロとなり、
荒れ果てた森林の間伐材の利用など
森林資源の有効利用など、かつての日本の里山文化の
知恵と工夫の延長線上にも、多くの解決策があるのではと感じている。
旭山動物園で見たかった動物の一つがオオカミだった。
北米大陸に生息するのシンリンオオカミが飼育展示されていた。

見た目の印象はシベリアンハスキーやアラスカマラミュートのような犬に似ていた。
前足などに細かい違いがあるらしいが、
山で実際に見かけても犬かオオカミか分からないかもしれない。
※あまりほ乳類には詳しくないという前提で言っています。
4~5匹飼育されていて、
黒い個体と白っぽい個体がいるので聞いて見たら
毛の色の違いは個体差だけとのこと。
北米では主にシカの仲間を集団で狩りをして捕食するとのことだが、
さすがに動物園では生きたシカまでは与えていないらしい。

旭山動物園は、動物のことを学んだ研究者や、
専門家が多く、展示方法や、展示説明にも工夫が凝らしてある。
もっともだあと感じた説明があった。

下記に転載したい。
エゾオオカミの絶滅
~北海道の原罪~
~共生から敵対~
明治維新がおき、ちょんまげを捨て、欧米の価値観で近代化の波が
押しよせてきました。維新の翌年1869年、蝦夷地が北海道に改名され
本格的に開拓が始まりました。森は切り開かれ、道路・鉄道・炭鉱・工場
そして牧場が広がりました。食料・毛皮を求め、エゾシカも大量に捕獲しました。
エゾシカを主食としていたエゾオオカミは牧場の家畜をおそうようになりました...。
アイヌ民族とは「共生関係」にあったオオカミは、本州から渡ってきた人間とは
利害の対立する「敵対」関係になっていきました。
~絶滅へ~
政府は1876年から懸賞金をつけてオオカミの駆除を奨励しました。今のお金にすると、
1頭につき10万円くらいの賞金です。1888年まで続いたこの政策で、記録に
あるだけで1500頭あまり、記録にない数も含めると4000頭くらいが殺されたと
考えられています。銃や毒薬(ストリキニーネ)を使い駆除されていきました。
1879年の大雪でエゾシカの大量餓死も重なり、エゾオオカミは生きるすべを失い、
急速に数を減らし、1896年、毛皮の取引を最後に記録がなくなり、
1900年ごろ絶滅しました
~害獣~
私たちの生活が「豊か」で「幸せ」になると、オオカミが害獣と呼ばれエゾシカが
害獣と呼ばれるようになりました。
私たちはどんな未来を描くのでしょう?
未来に何を残せるのでしょう?
もう遠吠えは聞こえない...。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
kazは北海道・知床から南アルプスまで、シカ食害の取材も行ってきました。
北海道でも、最近はエゾシカが全道で50万頭とも60万頭とも言われ、
農林被害は2010年に50億円を超え、
激増したシカにより交通事故も深刻化。
もちろん自然生態系へも、食圧に伴う生態系の異変は、
積雪が少ない道東地方の知床や阿寒など、かつての東部エリア中心から
最近では夕張山地などを始め、道央など西部の多雪地まで広がっています。
蛇紋岩地で希少種が多い夕張岳でも、
山頂付近の高山帯までシカが進出し、
電気柵を張ったとのこと。
かつて、明治期から戦中戦後にかけての食糧難の時代、
人々はそれでも山からの恵みとして、シカやイノシシを狩猟して、
貴重なタンパク源として食べていた。
時代は変わり、外国から安価な輸入肉も簡単にスーパーで手に入る時代になり、
シカなど獣肉を食べなくなった。
飽食の時代になり、人間が生活の糧としての山との関わりが薄れ、
かつてのオオカミが果たしていた、シカの個体数の調整をしなくなってしまたと思う。
オオカミ再導入論も最近は聞かれるが、
今の「捕食者なき生態系」は生態系ピラミッドとしても成り立たず、
限界に達していると思う。
我々はオオカミを放すべきか。
正直、実証実験などの結果もないうちではkazは結論はわからない。
もし再導入しない場合は、シカの個体数管理と、
食肉など有効利用について、人々の意識を根底から変えるほどの抜本的な改革が必要だろうが、
今の捕獲管理体制では到底無理だと思う。
一つ確実に言えること。
少なくともオオカミ再導入論も含めて国民的議論を起こして、話し会わなければならないほど、
状況は深刻化していると思う。
今年も東京国際展示場で行われたエコプロダクツ2011を見てきた。
どちらかというと、マジメな環境保護のためというよりは
企業が「エコ」と謳っている製品を展示したり、
環境貢献をPRをする内容が濃いのだが、
子供から楽しめるイベント的な要素が強く、
なかには興味深い面白い展示もあるので
気分転換でお祭りに参加したような気持ちで見学している。
今年はkaz宅が少しEVを検討していることもあり、
EVや充電環境について、いろいろ見るのも目的だった。
まず、三菱自動車のブースで
ミニキャブ・ミーブ
「ミーブ・カフェ」として蓄電池に蓄えた電気を利用して営業している喫茶店をイメージした展示。

ワンボックス軽自動車の電気自動車だ。
基本的にモーターや、リチウムイオン電池は
先行しているアイ・ミーブと共通で
電池容量16kwh、航続距離150kmのCD16.0kwh(アイミーブではGグレード)と、
電池容量10.5kwh、航続距離100kmのCD10.5kwh(アイミーブではMグレード)
商用車としての用途では、近場のルート配送など走る距離は決まっていて、
かつ基本的に毎日使用し、ストップ&ゴーも多いだろうから、EV化にはもってこいで、
市場ニーズも高いだろう。
聞いたところ、やはりアイミーブよりも倍くらい反響が高いらしい。
しかし内装やシート、タイヤなどは商用車なので、アイミーブよりもチープだ。
これで、一般ユーザーでも使える乗用車仕様があれば、
このようなおしゃれなデザインラッピングで決め、
きっとこの先の原油高傾向からも、リセールバリューも良さそうだから
購入意欲がわくのだが。
車両の手前にあるオレンジ色のボックスは給電装置で中にインバーターがあり、
1500Wまでの家電製品などが使えるらしく、商品化に向けて開発途中らしい。
三菱の開発担当の人が来ていて説明してくれていた。
kazが「ここは何とかしてほしい」と注文したポイントは、
・200V普通充電が標準仕様であっても、非常時に通常の100Vコンセントからも充電対応してほしい
...これは震災などで、停電時、太陽光発電のパワーコンディショナから直接充電することを想定して。
それと
・タイマー充電の機能(アイミーブMグレードにも)
...これは深夜電力での充電以外に、電力需要のピーク時間帯を避けて充電する使い方も想定されると思う。
次にパナソニックのブース
まず、オーストラリアのソーラーカーレースで優勝した東海大学のチームが実際に使用したマシン
ワールドソーラーチャレンジ2011:パナソニック平均時速90km以上。
でも実際に見てみると運転席はとても狭そう。
太陽電池は三洋電気から受け継いだ高効率で知られる、HIT太陽電池で6㎡で1.32kw。
変換効率は22%で住宅用の市販仕様とは、わずか1%以下の違いしかないとのこと。
夏場の高温に強いHIT太陽電池が優勝に大きく貢献したに違いない。
昨年まではシャープの宇宙用、化合物3接合型太陽電池を使っていたが、
これが強力すぎて、ダントツの優勝だったとのこと。
その結果、今年からレギュレーションの変更で、シリコン系の太陽電池しか使えなくなったらしい。
太陽光発電は普及ではEUに、生産規模でも中国に抜かれているが、
日本の技術はまだまだ世界でもトップクラスだ。
3.11震災後の需要の影響もあり、住宅用蓄電池も商品化し始めている。


しかし、容量と価格で、正直なところまだまだ高い!
あと3~5年後くらいになると、もっとリチウムイオン電池ももっとリーズナブルな価格になるだろうか?
それと、太陽光発電の系統につながっている蓄電池がある場合、
太陽光発電の余剰電力の買い取り単価が下がるという制度もなんとか改正してほしいところ。
本来であれば、夏場の電力重要のピーク時には、
蓄電した電力を使う方がピークカット効果もあり、良いに決まっている。
昨年までグループ企業も含めて最大規模の展示スペースを取っていた
東京電力は、予想通り、出展はなし。
代わりにどういう訳か関西電力が出展していたが、
小さなスペースに目立った展示もなく、あまり立ち止まって見る人もいなかった。

代わりに、ガス・石油関連は、エネファームが伸びていることもあり
賑わっていた。
原発が企業にとって、将来性から考えてもいかにリスクが高いか、
今回訪れた多くの人が痛感させられたに違いない。
エネファームは震災の停電時に使えないことが不評だえったらしいが、
今後は停電時に使えるようにするらしい。
太陽光発電だけで自給が難しい集合住宅や、大規模商業施設では今後もっと伸びるだろう。
石油系の企業もこのようにマンションの各戸別の太陽光発電に参入している。

屋根スペースからも各世帯は1~1.5kwと小さめのシステムが割り当てられているようだ。
しかし小さくても、エネルギーの見える化、省エネには大きな役割を果たしているだろう。
太陽光発電は戸建て住宅だけでなく集合住宅でもどんどん増やすべきだと思う。
そのためには集合住宅の場合、余剰電力だけに限った固定価格買い取り制度を
全量買い取りに改める必要があると思う。
このエコプロダクツ、多くの企業ブースではクイズラリーなどもあり、ちょっとした景品が
もらえるのだが、アンケートもあり、
鉄鋼連系の企業のブースではしっかりと言うべき意見は言わせてもらった。

「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度は日本の発展のために必要」
資源がない日本では、このような国産の新エネルギーや、
省エネ社会の構築こそが環境のみならず、関連産業の成長など国益にもかなうはず
だと思ったので。(^^ゞ
山と合わせた新エネ巡り、
続いては都留市の小水力発電です。
※富士山3合目付近、沢沿いのブナの森。
富士山には中腹に川が一本もありません。
水は全て地下に浸透し、伏流水となって流れますが、
年に数回、大雨が降った時にはこのような沢沿いには水が流れるのです。
中腹は降水量が多く、霧も多く植生が豊かな森を育みます。
その水は山麓で湧き出て、川となり、下流へと流れていきます。さて、水の豊かな国では、水が発電にも利用されている。
日本水力発電の利点としては、資源として水を利用し、
発電時にCO2を排出しない、クリーンなエネルギーです。
しかし、昭和30、40年代からあるような大型ダムなど、
大規模水力は、地形の改変を伴うなど、
自然環境への影響が大きく、導入できる場所もほとんどなくなり、
基本的に頭打ちの状態。
それに対して、用水路、中小河川などでは、大きな地形改変をせずに
小規模な発電施設が設置可能なのが小水力発電。
調査によると、小水力発電に適した場所は非常に多いものの、
利用はほとんどされてなく、導入余地が大きいため、これから伸びる分野の一つとのこと。
都留市が小水力発電を導入しているという話は以前から聞いていた。
8/5に、富士山周辺の山の帰り、時間があったので立ち寄った。なんとその水力発電は市役所の敷地内にあった。
敷地内に用水路が通っていて
その水を利用している。

「元気くん1号」と名付けられた、
その水車は2006年完成。
直径6m、落差2m、最大出力は20kwh。最大出力で通年発電した場合175,200kwhの発電量となるが、
平成20年度実績値で63,445kwhkaz宅の太陽光発電の年間積算発電量の9.3倍。(三洋HIT5.0kw、2010年実績)
全電化でない、一般住宅13軒分の消費電力に相当する程度か。
この日はだいたい瞬間の発電量が10kw、
この数値から年間積算発電量を集計すると87,600kwh
平成20年度実績で63,445kwhから、瞬間発電量を算出すると平均7.2kwとなるから、
水量には多少増減があり、発電量も変わるのだろう。
ちなみに
市役所の消費電力の約15%を賄っているとのこと。
建設費は約4300万円。
水車、発電機器などはドイツ製とのことだから、
国産で量産体制製が整えばもっと安価になるに違いない。
こちらは、その400m下流にある
「元気くん2号」
用水路の水は水車の羽根の下を流れるのではなく、
水車の上から水をかぶせて回している。
モニター数値では瞬間発電量は12kw前後を示していた。発電の仕組みの表示もあった
直径3m、落差3.5m
最大出力19kwこちらもドイツ製。ドイツやデンマークなど、
原子力に頼ろうとせず、自然エネルギー開発を進める、先進国では、
産業として成長分野なのだろう。
この水力発電だが、正確には新設ではなく、
「復活」させたという方が正しいようだ。
明治時代からの場所には「三の丸発電所」という70kw級の水力発電所があったが、
戦後の経済成長の影で火力発電、のちに原子力発電にとって代わられ廃止となったようだ。考えて見れば、昔から日本の農村部にある、水車も、
水のエネルギーを、動力に変えて、脱穀や製粉など様々に利用されていたという。
秋田県にある有名な秘湯「鶴の湯温泉」でも、現社長が宿の再興をした時に
電気の通ってない、旅館で電気を得るため、水車で発電をしたという。※ただし、現在は電線が通じている

※2010年10月に訪問した時に撮影。
鶴の湯温泉の水車も、原理は「元気くん2号」と同じ開放型上掛け式水車であることが分かる。
小水力発電は、水車など昔から利用されてた、
「自然の力を利用し、共存していく知恵」を
現在に合わせ、より発展させただけと言えるのかもしれない。
これからの将来、化石燃料は有限であり、
温暖化問題、資源エネルギー問題から、
原子力発電も、原発事故の影響、資源のウランも有限なこと、最終処分すら決まってないこと
で今後は、もう頼り続ける訳にはいかない。
水力発電は太陽光発電や風力発電ほど、発電量が大きく変動しないため、
一定の発電量を24時間、365日維持できる、ベースロード電源として有効とされる。
調査によると、日本の小水力発電の潜在資源としては1200万キロワットと、原発12基分に相当するらしい。
参考:マイクロ水力発電(Wikipedia)市役所に隣接した場所には
「都留市エコハウス」という建物があり、
小水力発電の説明の他に
OMソーラー(太陽熱利用)、太陽光発電、壁面緑化、薪ストーブ、雨水利用
活性炭ボード、県産木材、断熱、通風などの省エネ対策の展示があった。

太陽光発電は1kw程度と容量は少ないが、
より効率的な太陽熱利用がある。
実は、太陽のエネルギーは電気に変換すると、10~20%の効率しかないが
熱だと40%以上と効率が良い。
kaz宅は太陽光発電に関して、設計時に屋根形状から太陽光発電を念頭に入れ、
システム選びでも発電量にこだわったが、それ以外は、反省も多かった。
正直見て回ると、あちこちうらやましいが、まあ、
これからの家造りではエネルギー消費や、
環境性能はとても重要な項目なので参考になる。
直ぐ近くには富士急行線の谷村町駅があり、
ローカル線の面影いっぱいの駅風景が印象的だった。

観光がてらの環境学習としても、最適かもしれない。
参考:都留市役所 家中川小水力市民発電所
前回の本栖湖の
シカ肉ジビエ料理「松風」の続きとなります。
「松風」ではシカ肉カレー、シカナベ料理などの他に、
冷凍されたシカ食肉の販売も行われていました。
本当はロース肉を食べたかったのですが、在庫を切らしているとのことで、
ソーセージを買ってみました。
大きめのサイズで4本入り=600円でした。
それを塩ゆでにして食べてみました。
見た感じは赤みが強いのですが、
食べてみると非常に美味い。
柔らかくてシカの割にはコクも感じられる。やはり調理師の資格を持つ料理人でもある、人がハンターとして捕獲し、
食肉加工された肉というのは味が違います。夕食時でメイン料理はつみれナベでしたが、「つみれ」の代わりにこちらを入れたくなるほど。
次は在庫があれば是非ともロース肉を食べてみたいと思います。
※ロース肉はジビエとして人気が高いため首都圏から注文が多いとのことでした。
シカ肉の付加価値認知にともなう流通拡大は
日本の貴重な生態系においてシカのよる食害から生物多様性を守ります。
美味しくジビエ料理を食べたいですね!
原稿書きに忙しいところですが、なんとか記事を3本。
ラストになります。
三ッ峠下山後、シカ食害と生物多様性の危機。
シカ肉有効活用
に絡んだ独自取材です。









三ッ峠下山後、早めに下りた。
実は、以前から気になっていて訪問したいと考えていた
富士河口湖町に最近出来たというシカ肉加工場と、
生産されたシカ肉料理を食べたかったのだ。
加工場の存在自体は、昨年の「山と渓谷」誌の取材の時に
山梨県のみどり自然課のOさんからも聞いてはいたが、この日実際に行くことにした。加工場は精進湖にあるが
本栖湖湖畔沿いに並ぶレストランではどこでもシカ肉料理が食べられるとのこと。確かに本栖交差点付近ではどこも「本栖の鹿カレー」というのぼりが掲げてある。
と言う訳でまず一番手前のこぎれいな
洋食レストラン本栖館へ。
http://motosuko.com/shop/shop/motosukn/motosukan.html
鹿肉カレー(1200円)サラダ付き。

ややあっさりとしすぎている感じはあるが、
非常に食べやすく美味かった。
シカ肉はコレステロールや脂分が少ない分、
「ヘルシーカレー」と言える。聞いたところ、通常のカレーライスよりも煮込みなどで3倍ほど手間をかけているそうだ。
価格が通常のカレーが1050円だから、
ジビエ料理ということで150円の上乗せならば妥当な価格設定といえる。鹿肉料理はこの1種類だけ。
一昨年から始めて注文は観光客を中心に増えているとのこと。
しかしいろいろ話を聞くうちに、この近くにある
松風という、
民宿兼レストランが本家本元と聞き、食事後に訪問した。
http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0004445423/review/
こちらのオーナーさんは自身がハンターでもあり、
自然のことも大好きで、この付近の動植物に詳しい。
若い頃は全国の山にもいろいろ登っていたそうだ。
現在、料理人としてレストランを切り盛りしがてら、
冬の期間中は基本的に富士山、御坂山塊などこの付近の
山でシカ、イノシシなどを捕獲して近くの精進湖にある加工場で
料理人兼ハンターの腕を生かして、食肉生産もしているそうだ。この季節は山に行っていて不在が多いが、
この日はたまたま幸運にも本人に会えて、話を聞くことが出来た。
こちらはシカ肉料理の数ももっと種類があり、
ロース肉やソーセージも販売していた。
都内のジビエレストランからも注文が多いらしい。
しかし、2年ほど前から地元でも盛り上げようと
本栖湖、精進湖一帯でも扱うようになったとのこと。
店の外観は地味ながら、味は確からしく、
実際に「東京ウオーカー」誌の料理取材なども来たという
http://news.walkerplus.com/2010/0305/12/次回、本栖湖帰りでは絶対立ち寄り食事処はここでしょう。
名古屋で開かれ、にわかに話題になっていた
国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)
がようやく終わりました。
生物から得られる遺伝子資源などの利益配分を巡って途上国と先進国が利害対立をしたり、
「生物多様性を守る」ため保護区制定など、実効面になると総論賛成各論反対など
なんとなく地球温暖化防止会議に似ている感じはありますが、一応、各国が賛成し共同宣言のような形でまとまったようです。
この会議でもやはり積極的で野心的な目標を掲げる欧州各国と、
消極的でオブザーバー的な立場のアメリカ
その中間に立つ日本という構図も地球温暖化防止会議に似ていると感じます。さて、生物多様性ということばがクローズアップされた今回、
KAZの要望としては、
・希少野生動植物の保護徹底これはワシントン条約対象種の国際流通規制強化から始まり、
国内でもネットオークションやネット上での流通の規制強化...
たとえば絶滅危惧種の盗掘由来の種が違法流通に対する
自動監視システムの整備などできるだけ早く導入してほしいと思います。
また絶滅危惧種に対する保全や、保護増殖事業にももっと真剣に取り組んでほしいと思います。
国の予算で難しいならば、PRを認める形で企業の協力なども考えても良いと思うのですが。。。
例...アツモリソウ(ラン科)

求められること...自生地の保全や違法な流通の強化
例...ヒダカソウ(キンポウゲ科)

求められること...自生地の植生の回復と、生育地外保全(危機的なので即急に必要)
種の多様性を未来に残したいですね!※以下毎日新聞ニュースより引用
<COP10>数値目標義務なく 愛知ターゲット実効性課題毎日新聞 10月30日(土)21時32分配信
「歴史的な成果だ」「企業活動への影響は小さそうだ」--。微生物など遺伝資源の利用と利益配分を定めた「名古屋議定書」や2010年以降の生態系保全の国際目標「愛知ターゲット」を採択した国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)。通常は相対立する見解になる環境保護団体や産業界が、いずれも評価するという、まれな国際交渉となった。しかし、玉虫色のあいまいな内容も多く、実効性をどう高めていくのか課題も多い。
世界自然保護基金(WWF)のジム・リープさんは30日、愛知ターゲットについて、「自然を守ることが経済や社会の基礎となることが確認された。この精神を地球温暖化交渉に反映してほしい」との声明を発表した。
02年に採択された現行目標は「10年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる」だった。しかし、生物多様性条約事務局は今年5月、「目標達成は失敗に終わった」と分析。具体性や実効性に欠けていたためで、名古屋会議はその課題を解決する目標が設定できるかが問われた。
愛知ターゲットは20の個別目標で構成されている。このうち、最大の焦点だった保護区域の面積の割合では、陸域が少なくとも17%、海域が10%を保全することが決まった。
国際自然保護連合(IUCN)の分析では、現在の海域の保護区は1%にとどまり、乱獲や開発が問題になっている。交渉では、先進国の日本や欧州が15%の目標を掲げたが、途上国は中国の6%など開発の妨げにならない数値を提示。玉虫色の中間値で決着した。
個別目標では「劣化した生態系の15%以上を回復する」「外来種の侵入を防ぐ」なども採択された。しかし、20項目のいずれも国際目標で、京都議定書のように各国に義務づけた数値目標ではなく、市民が取るべき具体的な行動もよく分からない。さらに国土交通省によると、身近な自然を守る担い手が暮らす農山村の集落は99年には4万8689件あったが、06年には151集落が消滅していた。
対策には人材と資金が必要だ。日本自然保護協会の大野正人部長は「日本を含めて各国が具体的にどのような対策を進めるかを考えなければならない」と話す。【足立旬子】
◇「派生物」の扱い不透明
「名古屋議定書」が、途上国が求めた過去の遺伝資源を対象外としたことについて、遺伝資源を使った医薬品や健康食品の製造・研究を進める企業の間には「過剰な負担は回避できた」と安堵(あんど)の声が広がった。ただ、生物の成分を化学合成などで改良した医薬品などの原料となる「派生物」を、利益配分が発生する遺伝資源の対象とするかどうかは玉虫色で、「今後、新興国との摩擦につながりかねない」との懸念も出ている。
00年からマレーシアの研究機関と契約し、熱帯雨林の微生物を採取し医薬品の研究開発に活用するアステラス製薬。09年度の売上高全体に占める、免疫抑制剤など微生物による製品は、23%にも上るだけに「過去の利益は配分対象とならないことになり良かった」と胸をなでおろす。
遺伝資源確保に力を入れる企業が最近、目立っている。メルシャンは04年からインドネシアの政府系機関と組み、微生物から新薬の候補物質を見つけ、製薬会社に提供する創薬事業を展開。出光興産は今年、ベトナムで藻を採取し、バイオ燃料の材料に向けた研究を進める。カルピスも07年、モンゴルで乳酸菌や酵母の採取を実施した。
日本企業は従来も、遺伝資源利用や利益を原産国に還元する契約を結んできた。アステラスはマレーシアの研究機関に微生物採取の対価として利用料を支払い、現地から研究員を招き技術指導も行ってきた。今後は遺伝資源利用が国際ルールとして共通化されるとみられるため、相手国と交渉しやすくなりそうだ。
ただ、遺伝資源を改良した「派生物」の扱いは不透明。ある製薬会社幹部は「解釈次第で企業が巨額を負担することになりかねず不安だ」と強調する。【浜中慎哉】