単行本の校了が24日に終わり、
26日は思いっきり山に行こうと思い、
これまで、存在を知っていながら登っていなかった
御坂の四十八滝を登る計画を立てた。
1年ぶりのアイスクライミングだ。
子供が生まれる前までは、シーズン中1~2月は
1週間毎にテレマークスキーとアイスクライミングという
年もあったが、最近はテレマークスキーが多くなり、親子登山も増えて氷はたまに行く程度。
「どうせたいしたことないだろう」と思って調べていると、
予想外に地間がかかっている記録が多いことに気づく。
氷結期間が短く、2月最後の週がラストシーズンだろうということで
いつも一緒に登るMさんに「明日どうでしょうか?」と聞いたところOK。
結局5時30分集合が、寝坊のため7時過ぎに。
それでもアクセスが近いため登山口手前の橋8時50分出発。

登山口まではガチガチに凍結していた道路を歩いて9時15分通過。
時間短縮のため、下部のチンケな氷瀑はパスし、
登山道が交差する場所からアイゼン、アックスを準備して沢を詰める。

10時15分発。少し登ると大滝。

やはり中央部分は氷結していなかった。
2月の暖かかった期間中に緩んで溶けたのかな?
リードするMさん。
大滝は階段状であり、特に難しく感じなかった。

次の15mの氷瀑も中間部が段になっていて、
弱点をつくトラバース気味のラインでは余裕

このピッチはKAZがリード。
この上は階段状、ナメ滝が続く。
お互い氷はある程度慣れているため、同時登攀で。
特に上部は傾斜こそないものの、草つき状に薄氷が張っているような
場所が多く、スクリューも効かず、支点がとれず、

技術的には難しくはなかったが、緊張した場所が続いた。
初心者の場合でビレイをしていたら、かなり時間がとられるかもしれないと感じた。

やがて沢地形から斜面となり、右の小尾根へと続き、
見慣れた開運山~御巣鷹山の尾根へと出た。
なんと13時15分、覚悟していたところ予想外に早く着いた。
時間もまだ早かったため、富士山が見える三ッ峠山荘へ。
小屋の主人の中村さんがいたため、1時間ほどお茶を飲み、会話した。

下降開始は15時10分。
17時10分着。
登れるシーズンは短いものの、最後は三ッ峠の山頂に出るというゴールも良く、
近くて手頃で楽しめたルートだった。
氷自体はかつてのセミチューブバイルにアイスハーケン、
平爪アイゼンの頃はそこそこの内容だったと思うが、
現在の進化したアイス道具ならむしろ物足りなさを感じるほどだと思うが、
上部のベルグラなどは気が抜けなく、
アルパインアイスの要素が入ったなかなかのルートであると感じた。
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11月4日、日帰りで小川山へ。

日頃からお世話になっている三ッ峠山荘の中村さんのご子息
Y君が大学山岳部で山をやっていて、ジムはあるものの、外岩での
クライミングの経験がないとのこと。
あの立地環境のため、宿泊のお客さんの目的は大きく3つに分かれるそうです。
富士山展望、花や植物、そして岩登りです。
岩のお客さんも多く、やはり
経験や知識があるとないとでは大きく違うでしょう。
三ッ峠は支点は抜ける可能性があるハーケンも多いなど、
どちらかというと、フリークライミングの岩場というより、
谷川岳や穂高などアルパインクライミング、いわゆる「本チャン」の前段階の
ゲレンデ的な要素が強く、
現在ではいきなり三ッ峠よりも、まず湯河原幕岩や小川山などフリークライミング
のエリアでフリークライミングの練習を積み重ね、
一通りのリードまでの技術をある程度、比較的支点などがしっかりとしている
エリアで身につけてから三ッ峠を登る方が良いと考えています。
※少なくともKAZは。安全のためにも。
本当はプロのガイドさんに頼むのが理想的ではありますが
kazが一通り1日教えることにしました。
10月に行ったのですが、雨のためリベンジでした。
まず、初心者の練習に最適な「ガマスラブ」から
kazリードでその後Y君たちがトップロープで練習

3本ほど違うルートで行い、支点のセットや懸垂下降も教え、
割と飲み込みが早くテンションもかけずに上手に登ったため最後はリードも。
次に左岸スラブの
・トムと一緒 5.10a

kazは何回かリードしたことがあり、もちろん割と余裕をもって登りましたが
Y君たちは、さすがに垂壁では何回かテンションしていました。
思えばkazも大学生の時は大型ザックを背負って通常のテント泊縦走の他に
毎週末のように岩場へ通い、10~11を中心に5.12aまでリードしたものです。
大学2年の時は、小川山までザックにギアを満載した原付で来て1週間ほど滞在もしたものです。
Y君もやはり若いウチに覚えた方がいいですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
小川山は今、カラマツの紅葉がちょうど盛りで、
黄金色に燃えるような暖かみのある色が印象的でした。

こちらはやはりガマスラブの終了点から見た
マラ岩、妹岩の眺め。

カラマツは他の落葉樹より、紅葉が遅めです。
シラカバはすっかり落葉でした。
10月14~15日は小川山へ。
毎年1回は必ず行くクライミングエリアで、今回は
A出版のMさんと。
以前同じ山岳会だったこともあり、
お互いの技量などはだいたい分かる。
秋の高い空が印象的だった。

本格的な紅葉はまだなものの、
すでに落ち葉が積もった秋の道

1日目はマルチピッチ入門の「ガマルート」5.8を登った。
しかしトポがいい加減な部分が多く、
結局2~3ピッチ目が錯綜していて、
kazがリードしたのだが2P目は、フレークから直上したら5.10a/b だったようだ。
最後から2P目、斜めフレークのピッチもカム(キャメロット#2&3)で決めるまで、
ランナウトして恐かった。
その夜はキャンプ場でテント泊。
夜はかなり冷え込むようになった。
朝は日が差すと暖かい。

15日も晴れたのでセレクション(5.9)に取り付く。
すっきりと快適なマルチピッチのルートで、この時期に3年連続だ。

4P目をリードするkaz
キャメロット#4をクラックに決め、この先のスラブがちょいと辛め

4P目終了点付近、フォローのMさん
昼前後に頂上へ抜けて花崗岩の岩頭の展望テラスでしばらく、くつろぐ

シエラネバタのような風景、
もう少し遅い時期になると一面のカラマツ黄葉が眼下に広がり美しい。
午後は朝会った山野井泰史さんのクライミングを見に最高ルーフの岩場へ移動。
途中、立ち寄って見た
有名なクラシカル難関ルート、NINJA(5.14a)

ドイツ人クライマーのシュテファン グロヴァッツが初登し
その後現在まで5~6人が登っているらしい。今もチョークの跡があった。
kazは最初から跳ね返されそうだ。。。
山野井さんの豪快な登り。5.11cのルーフ下を行くルートを軽々とリードしていた。



紅葉は本格的にはまだだが、
ヤマウルシやハウチワカエデが色づき始めていた。

クライミングは以前に比べて回数は減ったが、
春から夏にかけて高山植物巡りの山旅を続けてきて、
秋にこのようなクライミングをすることが多い。
植物と岩、細分化が進んだ山の世界では両者は対極にあり、
植物の図鑑を何冊も出していながら、岩もある程度までだが極めているkazは、
時に異端児扱いで見られると思う。だが岩登りは気分転換にもなるばかりか、
岩場に生える植物でも観察、撮影が可能だ。
樹上高くにある着生ランにも装備と技術を持って接する時には
至福の贅沢ささえ感じる。両極の融合から生まれるものも多い。
と同時に
全身全霊で岩に対峙する時、
普段の歩きの山ではなかなかない独特の緊張感を味わい、
自分が今「生きている!」と感じている。
12月17~18日は、業界関係のMさんの誘いで八ヶ岳にアイスクライミングに出かけた。
このところ、冬はテレマークスキーか、ベビーキャリーを使った子連れ登山が多く、
アイスクライミングは3年ぶりだ。
ということで、お手軽の八ヶ岳へ。
久しぶりの冬山で、しかもテント泊。
なんだか妙に心が躍った。
美濃戸から北沢沿いに赤岳鉱泉へ。
うっすらと雪が被っていた森の木々。

シーズン始めだけあり、積雪は少ないが、
奧のシラビソなどの針葉樹が白く化粧していた。
赤岳鉱泉への途中、
いつもの木橋から見る大同心と小同心。

両手を合わせて念仏している後ろ姿に見立てた、
冬らしく白い衣をまとったお地蔵さんが、格好良い。
稜線の先へと、上空には雲が流れていた。

赤岳鉱泉は大賑わいでテントを張るスペースも
すでに良い場所は限られていた。
設営後、裏同心ルンゼへ。

スケールが小さく、傾斜もきつくない滝が続くため
入門者に向いているルートだ。
凍てついたダケカンバの先にF1の氷瀑。
その先にあるF2の滝は3段になっている。

基本的にkazがリードしたが、F3だろうか、
途中の1PはMさんがリード。

ロープを出す滝は4箇所程度だったか。
途中で日没になりそうで、懸垂下降で下山も考えたが
このルートは初めてではなく、下降路も良く知っているので、登り続けた。
登り続けた方が楽しい。
元ロクスノ編集長で、プライベートでも、氷や岩でも一緒に
いろいろ山へ登ってきたため、お互いだいたいの技量はわかる。
大同心が近づき、最後はその基部まで沢を詰めると、
自然と基部に沿って登り、右の大同心稜に出る。
樹林帯に入ると暗くなり、
最後はヘッドランプの明かりで赤岳鉱泉に戻った。
テントは冬用外張りに冬用シュラフ+冬用エアーマットだったため
あまり寒さを感じず、快適。
天気予報では1日目が冬型が強く、2日目は移動性高気圧で晴れだったか。
気持ち的にはアイスクライミングだけではもったいないので、
ジョウゴ沢を詰めて、大滝を超えて、硫黄岳の稜線に出て、稜線歩きも楽しみ
青空が広がる下で赤岳と阿弥陀岳の冬姿の写真を撮る計画とした。
ところが、翌日は予報に反して朝からガスに覆われていた。
稜線は雲の中で雪も交じる。
なかなか思った通りにいかない。
仕方がなく、ジョウゴ沢を行けるところまで登ることにした。
今年は冷え込みが遅かったためか、氷結はやや甘く、氷瀑もまだ細い。
F1、F2と時間をかけず、登ってゴルジュへ。
天気も良くならないのでこの辺までで下りよう、と言っていた。

ゴルジュを抜けると左前方に見える乙女の滝、
この滝は15mでジョウゴ沢流域ではバーチカルなため難しめだ。
初めてアイスクライミングをした大学時代に登ったことがある。
当時は片方短かめのピッケル、アイスバイルもシャフトは真っ直ぐでピックは短め。
アイゼンは前爪は横、スナーグに、アイスピック、ようやくスクリューが出始めだった。
氷の発達が良く、途中でもっと休めたと思うが腕が張りまくりだった覚えがある。
現在、18年前では考えられないくらい道具が進歩した。
今回はほどほどに登るつもりだったが、見ていたら久々のバーチカルに挑戦したくなり、
風もあり、かなり寒いが、最後にこの滝を登る事にした。
kazリードで登り始める。

少し考え、結局もっと右から右のラインで登った。
久々のバーチカルアイスだったため、ビビッってしまい
途中、アイススクリューを3~4本と多めに決めて
最後は疲れていたが、なんとか気合いでテンションを掛けずに抜け口へ。
ここまでにして、懸垂下降して下山した。
久しぶりに、冬の山で、雪と氷のなかでおもいっきり体を動かしたなあ
と満足感の疲れは心と体にも良い。
☆★☆★八ヶ岳の自然から☆★☆★
ツララ状に発達する氷。

裏同心ルンゼ
沢の流れと雪、氷の模様

北沢沿い
流れと発達する氷

北沢沿い
急な流れと岩の上の雪と氷

北沢沿い
舞い上がった雪が陽光に輝く、凍てついた森

赤岳鉱泉
今回も素晴らしい自然の表情を見せてくれました。
11月20日、
山梨県は甲府の郊外の太刀岡山へ。
目的はマルチピッチのフリーのルートである、
左岩稜ルートだ。グレードは5.9で9 ピッチのルートだ。
このルートを知ったのは2010年の「山と渓谷」誌で。
同じ号の企画で錫杖岳の「注文多い料理店」も紹介されていたが、
こちらはkazが撮影したものだ。
その記事を読み、面白そうで、登りたくなったワケだ。
太刀岡山は初めてだ。
朝9時過ぎ、前日の大雨が引きずった影響か。
現地の駐車場の路面は濡れ、霧もかかっている。
回復傾向ではあるが、西面のため、午前中は厳しいかもしれないと思い、
これも初めてだったが、直ぐ近くにある昇仙峡に行ってみた。
紅葉の時期らしく、かなりの賑わいの様子。
渓谷沿いを歩いて、再び戻ると12時。すでに日もあたり、すっきりと天気は回復していた。

最初取り付きが分からず、少し探して13時過ぎに登り始めた。
1P目(5.9)kazリード。以後8ピッチ目まで全てkazがリード

部分的にまだ浸みだし、地面も湿っぽかった。
1P目上部ではラインを間違い、
残置ピトンがある右の凹角に進んでしまい
途中で気付き、左のクラックへ。
消耗してテンションで休んでしまい、オンサイトならず。。。

2P目のジェードル。(5.7)

3P目はスクイズチムニー有りと変化に富み面白い。
4P目からは展望も開けてリッジとなる。
グレードも落ちてスピードも上がる。
7ピッチ目のナイフリッジをフォローするR君。

風が強いのと、日没が迫っていたため、最終ピッチのハサミ岩(5.8)は
面白そうなスラブだったが、割愛した。
登山道に出て、登山口へと下山。
登山口付近の集落は、典型的な限界集落で、
古い廃屋というか空き家が目立った。
ふと、見ると1軒の家には水車が併設されていた。
「昔のの田舎には必ず、水車があったとさ」
との言葉を思い出す。
電気も化石燃料も乏しく貴重だった、戦前戦後にかけては、
人々は燃料は森から、薪や炭を得て、
明かりはオイルランプに、
脱穀など動力は豊富にある水から得ていたに違いない。

この朽ち果てて動かない水車を見て
少し思いを馳せてみた。
《DATA》
参考資料「山と渓谷」2010年9月号...全体的によくまとまっている資料と思います。
特に写真はありがちなビレイ点からの「パシャリ」撮影ではないので、
資料としても価値があると思います。
カムはキャメロット#0.3~4を使用。
資料につけ加えると2P目のビレイ点はクラックに#3と#4を使用。
《以下は昇仙峡となります》
昇仙峡のイロハモミジ紅葉

今年の紅葉は全体的にイマイチだが、
なかにはこのように美しく色づいている個体もあった。

11月13日、日帰りで小川山へ。
廻り目平キャンプ場はこの日が最後の営業とのこと。
11月にしては異常に暖かいポカポカ陽気。
秋らしく冷え込まないようだ。
それでも廻り目平周辺は色づきから、落葉へと季節が移りつつあった。

カラマツとオノエヤナギの落ち葉が積もったアプローチの道をマラ岩、妹岩へ。
①龍の子太郎(5.9)
②ホリデー(5.9+) をまずリード。クラックのナチュラルプロテクションのルートは久しぶりで
少し緊張したが、特にテンションを掛けず。
この緊張感がいい。
次に、屋根岩2峰へ。

シラカバもすでに落葉。
マルチルートの
③セレクション(6P 5.8)1年ぶりに取り付いた

13時50分、1P目は右のクラックから。
以前取り付いたことがあるはずだが思い出せず。
少し悩んで突破。
3P目とラスト以外は基本的にkazがリード。
2P目のスラブをリードする。

日が照りつけていると11月とは思えないほどだったが
さすがに日が傾くのも早い。
2P目の終了点で2時50分にはすでに
西日の影が伸びる。
カラマツの最後の黄葉がなんとも美しく印象的だった。

先行パーティを待っていたりで
上まで抜けたのは16時過ぎ
屋根岩2峰からの廻り目平と、マラ岩、
残照に輝く烏帽子岩の先の国師ヶ岳が望めた。

ちなみに使用カムはキャメロットで
①...#1~4
②...#0.2、2、3
③...#0.75~3
でした。
11/9、友人の編集者のTさんと湯河原幕岩へ。
時々、クライミングの山のみならず、
0歳の時から子連れ登山も合同で行っている。
当初、小川山の予定だったが、
寝坊した関係と、寒そうなので湯河原幕岩へ。

湯河原幕岩はアクセス問題で、一部の岩場がクライミング禁止。
当然、土日は混むので、平日が快適だ。
Tさんが入門者と同行のため、
入門向けのルートから登る事にした。
シルクロード(5.7)
蟻さんルート(5.8)
サンセット(5.10a)
ニューアライ(5.10a)
アリババ(5.10b)
帰還兵(5.10c)幕岩は大学時代から、通って登っていた外岩。
今回登ったルートは、全て以前オンサイト、
もしくはレッドポイントしたルートであり、
今回も全てリードで落ちずに登ったが、
久しぶりなので体のキレも、ベストコンディションとは言えなかったけど。

帰還兵(5.10c) 人気のレイバックのルート。
それでも久しぶりの岩場で、登っている時は適度の緊張感。
安全対策をしっかり行い、
山登りの合間にこのような
フリークライミングも楽しめば、
歩きの山の岩場でもより、安全に楽しめると思う。
太平洋に面した湯河原では全体的に紅葉はまだまだだったが、
ウルシ科の植物は紅葉が早めで、しかも鮮やか。
ハゼノキが色づき始めていた。

岩場の回りはではホトトギスやラマラッキョウなどがまだ咲いていて、
幕山公園ではツワブキも咲いていた。

そして、湯河原往復後の30プリウスの燃費は494km走り、リッター27km

出発時は341km走行し、26.5kmだったので
(山梨往復+茅ヶ崎往復+チョイノリ少々)
伸び代は、もう余りないかな?
おそらく、遠出で、流れの良い、峠のようにアップダウンも少ない一般道が、
最も燃費が伸びやすく28~29kmが限度でしょうか?
後は、タイヤ(純正のスポーツ仕様、215タイヤが転がり抵抗大きく、太すぎ)、
17インチアルミホイール(アルミにもかかわらず11kgもあり重すぎ。15インチ仕様の倍近くある)
かなあ。
それでも以前の車に比べて、燃料消費が半分で済んでいる。
環境負荷も燃料コストも半分。
約500km走行し、45リットルタンクの燃料系のメーターはまだ半分だ。
18日皇海山の後、
廻り目平へと移動してテント泊。
19日は小川山で朝からクライミング。
超混んでいて、駐車場は満車状態だ。
この日、「良いルート」との評判だが、これまで登ったことがなかった
6ピッチのマルチルートである屋根岩二峰の
「セレクション」5.8へ。
取り付きから見上げる。

1P目 5.5、R君リード。

しかしスラブに怯んだか?
いったん下り、以後全ピッチkazがリードすることに。
2ピッチ目、5.8 スラブ、出だしの1箇所が核心だろう。
ビレイ点からフォローのR君

右奧に聳えるのは先月も登った金峰山だ。
ちなみにキャンプ場からは見えない。
3ピッチ目。チムニーが面白い。
4ピッチ目、5.7 スラブやクラックなど多彩。

出だしは木登りで岩に移るが、木が多少ぐらつく。
キャメロット#4があると安心か。
5ピッチ目、5.6
フォローのR君

6ピッチ目は岩歩きで終了点へ。
広場のように広いに、展望も良く気持ちが良い。

金峰山~小川山~屋根岩のパノラマ...
しばし絶景に浸る。
評判通り気持ち良いル―トだった。
使用カム:キャメロット#0.75~4
その後ショートルートは
「コグレ大サーカス」5.10c...トポ通り、ライン取りが面白い好ルートだった。
ムーブ読みに失敗してオンサイト逃す。
2回目に落ち着いてRP
「ちゃわんむし」5.11a...オンサイト。短くてムーブも分かりやすかった。
「PTA」5.11b...多テンションリード。細かいフェイス~スラブで、クリップもイヤらしい。
プリセットされていたためトライしたが、マスターでは登れなかったか?
ほかに「セレクション」の1P目のバリエーションである
右のクラックライン5.8もフラッシュ
とまあ、素晴らしい1日だった。
再び小川山へ。
今回はR君と日帰りのクライミング
左岸スラブエリア
・「トムと一緒」5.10a RPでウォームアップ
・「ビスタの夏休み」5.9 オンサイト...スラブで9にしては緊張した。
・「走れメロス」5.10a オンサイト...こちらも核心はフリクションが肝心。出だしのクラックでキャメロット#1を、最後もキャメロット#2を使用した。
妹岩
・「採花」5.10c RP ...06年にオンサイトしているがスッキリとしたフェイスの良いルートなので
再び登ってみた。それほど登り込んでいない時期だったため、細かい部分でパンプしかけたが、なんとかシェイクしてバランスで落ちずにリードで切り抜けた。

kazリード後のトップロープのR君
最後に人気のドスラブのルートである左岸スラブの
・「ジャーマンスープレックス」5.10cをリードしてみるが集中力が切れて2回テンションしてしまう。
8月6日は小川山へ。
クライマーのTさんと、
最近クライミングを始めたという友人の3人。
kazは楽しみももちろんあるけど、
北岳バットレスのロケ撮影に向けて、
新しい撮影装備の事前テストや、そしてメンタル面での慣れ
という意味が大きいのだ。
取材以外では本当に久しぶりの外岩なので手頃なエリアから
小川山ストーリー(5・9)
小川山ストリート(5・9)

とまずリードで、
大学時代にオンサイトしているルートで
今回ももちろんRPだが、久々リードなのでなんとなく動きが堅い。
エリアを替えて八幡沢左岸スラブへ。
トムと一緒(5・10a)

さすがに3本目となると体も慣れて楽にリード出来るようになる。
しかしこの後、急に大雨となり、退散を余儀なくされてしまう。。。
夕立なら雷鳴があれば、ある程度予測できるが、ほぼ予告なしだった。
で内心ではジャーマンスープレックス(5・10c)あたりを次にリードしたかったが叶わず。
さて小川山。快適な花崗岩、次に行けるのはいつだろう?