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美濃戸ホテイラン保護&調査

5月30~31日は八ヶ岳の美濃戸へ。

ホテイランの保護活動&調査だ。

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2008年から始め、2009年から現在の形式で続けている保護活動も4年目。
地元保護団体が次第に積極的に保護活動に参加するようになった。


ホテイラン保護活動2010

今後、将来的には地元が主体となっていくと思われる。


今年は地元から3人を含む7人で行った。

昨年と同様、緩んだロープの張り直しを行うが、
残念ながら、今年は南沢の登山道脇では花が少なめだった。


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もっとも葉はあるので休眠しているだけと思う。
研究者によると少しのストレスでも休眠するようだ


これがオーバーユースによるものなのか。
あるいはシカなのか?


気がかりだが、今年1年では結論づけはまだ早く
来年以降も注意深く見る必要があるかもしれない。


きっと、今年訪れた方はややがっかりだったもしれないが、
大局的な視点でみてほしいかも。。。



さて、今年もまた八ヶ岳の山域全体で激化しているシカ食害だが
周辺の森でもさらに樹皮はぎが目立つようになっていた。

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昨年シカ対策で長野県が主導して資材購入し
山小屋(赤岳天望荘グループ)と地元保護組織が協力して設置した、防鹿柵のなかは

花の個体数はそれほど変わらず印象で、いつも通り多く咲いていた。


八ヶ岳、美濃戸:防鹿柵設置工事(2012年10月21日)


人為的に加えシカの影響がなくなったため、
このエリアのなかでコドラート調査を行うことにした。

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コンサル時代に行ったことがある調査方法だった。



1m×1m(うち1カ所は1.5×1.5m)の方形区を設定し、
その中の個体を全てマーキングして、大きさ、花の有無など経年変化を追う。

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生態についてよく分かってなく推測の部分も多くあるとのことなので
今後は研究者によるアドバイスなどを受けながら進めていく予定だ。

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※1年目と推測している葉。長さ4mm程度



5年、10年などの長期的なスパンでデータを積み重ねる予定だ。


もちろん、これ以外に研究者が学術研究でこのエリアで調査を行うことは
柵を管理している赤岳天望荘グループのFさんも歓迎とのことでした。



☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★




唇弁がピンク色を帯びた個体。

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葉の裏は赤みを帯びる

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こちらはイチヨウランのコンビ

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オオカメノキの花が散る頃だった。

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テーマ:博物学・自然・生き物 - ジャンル:学問・文化・芸術

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山梨県内の高原で

5月26日

富士山が見えるその高原で
初めて見ました。

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シロバナサクラスミレ

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アルガスミレ(スミレ×サクラスミレ)


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芽吹き始めた緑と、散り始めた桜と

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山麓には山とのつながりを大切にしてきたであろう中山間地域が広がっていました。

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シナノコザクラ

5月24日、南アルプス山麓へ。

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第一目的は他にあったものの
シナノコザクラもまだ綺麗に咲いていました。


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ミヤマスミレ


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ハウチワカエデ

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ベニバナヤマシャクヤク

以外と身近な山にもありました。

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雌しべの先端がより強く曲がるのが特徴です。





ハクウンボク

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エビネ

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緑花の個体




イナモリソウ


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花弁が4枚のタイプに


花弁が多く切れ込むタイプ。

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キンラン 横浜市

4月27日 横浜市内での撮影です。

里山保全活動の成果か、ササ刈りされてすっきりとした林床には
キンランが数百単位でたくさん咲いていました。

完全な白花はありませんでしたが、葉や茎が白い個体や、
その中間、花色が薄い個体がありました。


群生

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暖かい日だったので花が良く開いていた


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花色がやや薄めの個体


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もっと花色が薄い個体

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葉の色が薄めの個体

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群生

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葉が白いアルビノ個体


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雑木林に生える

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クゲヌマラン

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エビネ。この個体は花色が濃いめ

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溢れる緑と



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この貴重な生態系がずっとこのままで守られますように。



案内してくれたAさん、ありがとうございました。

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雨の雑木林の新緑とカヤラン

4月24日 しとしとと降る雨のなか
東京都多摩地方での撮影です。


ヤマザクラとコナラ

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ヤマザクラ

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雑木林

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カヤラン(ラン科)

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花は小降りながら丸こくて可愛い。

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キンラン

4月19日、家から近い小山田緑地へ



今は雑木林の新緑が淡くみずみずしく美しい季節。

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里山の雑木林をそのまま生かして公園整備をしている。

そのなかを遊歩道があり、気持ちが良い散歩道だ。


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フジが咲き始めていた。

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ホオノキも最も開花が早い個体が咲き始め。
すでにひんやりとほのかに芳香がただよう。



ホウチャクソウも咲き始め。

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チゴユリはやや盛り過ぎ。

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ここ4~5年ほど林床管理をしているため、
増えているのが里山の雑木林では割となじみ深いキンランだ。


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多くはまだつぼみだったが、咲き始めていた個体もあった。


ここでは300~400個体と多く、
しかも個体調査をしてしっかりと管理しているため、


盗掘されにくい結果、観察路のすぐそばでも美しく咲く姿を確認できる。
ある程度知られていて、隠しきれない希少種や絶滅危惧種は


「みんなが観察しますので、大切に見守っていて下さいね」

との意識漬けが保護につながるようだ。


https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/about063.html





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トウカイスミレ

17日は箱根の山へ。

標高が高いため、関東平野ではもう終わった桜が
ちょうど見頃。

フォッサマグナ要素のマメザクラが多い。
暖かみのある色彩のヤマザクラが割と目立つのに対し、

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マメザクラは花も小さく、ヤマザクラのように芽吹き始めの葉が赤みを帯びないため
どこか控えめだ。




芽吹き始めの森の中で、房状の黄色い花がポツポツと咲いている。
ミツマタだった。

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中国原産で栽培種のミツマタがブ帯の自然林まで増えたのだろうか?

少し不思議な風景だ。



この森の中で咲いていたのは
トウカイスミレ(スミレ科)太平洋側のブナ帯に生える。

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 とても花が小さなスミレだ。
下向きに咲くことが多く撮影しにくい。





ヤマルリソウ(ムラサキ科)

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湿った林内に生える。裏高尾では斜面の崩れやすい場所に生えるがここでは湿り気があるのだろうか。
尾根上に生えていた。

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ジュウニヒトエとジュウニキランソウ

4月16日 lynnを病院に連れて行くも、
調子は良くなり、元気を持て余し気味だったので

近所の里山へ。

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このあたりはジュウニヒトエ(シソ科)が多く、今は花盛りの時期だった。
ふと思いがけず、lynnが走って行った場所にジュウニヒトエの群生があった。


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その手前に少し変わった個体が咲いていた。
ジュウニヒトエにしては花色が濃く、

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花茎が明確に穂状になっていなく茎葉と花が混じっていた。


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近くにキランソウもあった。
キランソウは地面に這うように広がり花茎は立たない。


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ジュウニヒトエは明確に穂状に立つ花茎がある。

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「ひょっとして雑種かも」

と思い聞いて見たところジュウニキランソウという雑種とのことだった。


歩いていると偶然な発見がある。
それが自然の面白さでもあるかな。


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ハヤザキヒョウタンボク&イソスミレ

4月14日は、未見の2種を求めて遠出

まず、信州の佐久へ


佐久の平地では桜が満開ななか、山中はまだ芽吹き前だった。

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カラマツ林が広がる山麓。
林道脇の林内にその低木はあった。

ハヤザキヒョウタンボク(スイカズラ科)

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分布地域が限られている。
山梨県内で以前「見た」という高尾のAさんと出かけたところ消滅したようでなく、
今回が初めて。



すぐ側の渓流ぞいには、早春の裏高尾の一番人気、
ハナネコノメが咲き始めていた。

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他にエゾアオイスミレも咲いていた。

案内してくれたYさんありがとうございました。



次に長距離移動し上越へ。

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日本海を臨む海岸。

kazは海辺の植物よりも山の植物が好きだが、
一度は見てみたいスミレがこの地の目的。


イソスミレ

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砂浜の海岸に生えるスミレだ。

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花の大きさはバラツキがあり、直径約3cmと大柄な個体もあった。

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アナマスミレ

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ただスミレの仲間でやはり海岸に生える。

以前訪れた礼文島のアナマ岩周辺でも見てなく、今回が初めてだった。


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夕方観察が終わり、越後湯沢を経て途中、眠くなり仮眠。
家についたのが22時40分。

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走行距離が700kmにもなり、さすがに疲れたけど満足した1日でした。
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プロフィール

kaz-arai

Author:kaz-arai
山岳、植物、自然科学、環境系の各種媒体を中心に、撮影、執筆をはじめ広く活動しています。
多摩丘陵の自然豊かな里山に住んでいます。
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