6月15~16日で山梨県三ッ峠で、草原維持管理ボランティア作業を募集しています。
興味がある方は下記のリンクよりお問い合わせ可能ですのでどうぞ。
三ッ峠ネットワークまた5月31日発売の「岳人別冊夏山2013」の194ページから合計9ページ分で
毎回kazが担当している記事「日本の山岳環境を考える」で、
いよいよ三ッ峠を取り上げる予定です。
kazが関わった約10年間の三ッ峠における保護問題の経緯とまとめになります。
希少種の保護問題に関わっている方に参考になれば幸いです。
こちらも併せてよろしくお願いします(^^)/

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観察会のお知らせとなります。
八ヶ岳自然と森の学校 希少植物観察会
ホテイランの保護自生地での観察会となります。
http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/nature/jun.html※八ヶ岳観光協会:森と自然の学校2013年プログラム

日程はは2013年6月8~9日 宿泊は美濃戸山荘で、
美味しい果実酒、山菜料理も同時に楽しめます。(^^)
今年は3月が異常に暖かく、東京の桜も平年より10日ほど早く咲くなど
このままで推移すると花期がすごく早めに推移しそうだと思ったら、
4月~GW前後にかけて寒い日が多く、
標高が高い山地は逆に普段より遅めに開花が推移しているとのこと。
美濃戸ですが、予測としてはホテイランの花は咲き始め~満開の一番良い時期になるかと思います。

参加ご希望の方は八ヶ岳山荘に直接お申し込み下さい。※0266-74-2270
※22日段階でまだ若干名の余裕があるようです。
併せての案内ですが、それに先立ち5月30-31日には個体数のカウントを中心とした
保護活動も合わせて行いたいと思います。
平日でも参加可能な方、1日単位で参加歓迎です。
こちらは朝八ヶ岳山荘に集合となります。
連絡は上記電話番号かもしくは左のメールフォーム
よりお申し込み願います。
よろしくお願いします。<(_ _)>
今回はタカネマンテマの盗掘に関する記事です。
日本高山植物保護協会の会報(70号=2013.1.1号)
によせた文章を転載します。
非常に悲しく、憤りを感じた出来事でもありました。
日本高山植物保護協会(JAFPA)
2012年7月20日、私は北岳に登っていた。以前見た登山道脇にあるタカネマンテマを確認しようとしたが、確かにあった登山道脇の岩陰に姿形もなかった。タカネマンテマは日本では南アルプスしか分布がなく、個体数も少ない希少種だ。環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類という最高ランクの絶滅危惧種に区分されている。
その見事な株は2005年の8月上旬に撮影して、その写真を図鑑(「高山植物ハンディ図鑑」小学館)にも使った思い出の株だった。図鑑を取り出して背景の岩と照合したところ、土ごと剥がして盗掘したらしく、岩に失った土の面のラインが残っていた。周辺には6年前は他にも複数個体を確認したが、全く一株も見当たらなかった。
その日は「国際自然環境アウトドア専門学校」の高山植物の講師役として、学生に高山植物の生態と、保護についても教えていたが、学生もまさに「希少種の盗掘問題」を肌で感じたようだ。
タカネマンテマは決してキタダケソウほど有名ではなかったけど、よく知られ、毎年見るのを楽しみにしていた登山者も多かったと思う。「姿形がユニークだから珍品目的のマニアや業者から盗掘の対象となりやすい」と聞いていたが、実際に目の当たりにしてとても悲しかった。
「タカネマンテマは南アルプスの高山植物の分布の特異性を示す貴重な種です。その分布自体が地球の歴史そのものであり、盗掘は許されない」と南アルプスを拠点に高山植物の研究を続ける静岡大学の増沢教授が以前力説していた。大切な国民の共有財産が盗られていく。。。
盗掘の対象となりやすい種はキタダケソウのような花が美しいものもあるが、いわゆる「珍品」とされ、花は一見地味かもしれないが、分布や個体数が限られた珍しい種も多い。このタカネマンテマはとてもユニークな形の花だ。提灯のように膨らんだ姿は一見すると花には見えないが、この部分はがくが膨らんだもの。その先端にある小さなピンク色が花弁で花の構造の神秘ささえも感じる。
実は北極圏から日本列島に渡った貴重な生き残りの種でもある。私は以前スウェーデンの北極圏でそっくりの種を見たことがあるが、ずっと昔の氷河期の頃、陸続きとなった大陸から日本列島にまで分布を広げた歴史をもつ。その種が北海道にもなく、東北から北アルプスにかけても見られず、南アルプスだけに残っているのは、山脈の地質の古さ、特殊さからだろうか。世界遺産登録を目指す南アルプスにとっても貴重な財産であるはずだ。
環境省は南アルプスではキタダケソウは知名度も高いこともあり、保護対策、啓蒙活動、監視体制を強化して臨んでいる結果、近年は個体数が安定している。しかし守るべき対象はキタダケソウだけではない。本種はキタダケソウよりも危機的と言える。今後の保護監視政策の見直しが求められていると改めて感じた。
さて写真ですが、
こちらが図鑑用に撮影した写真 2005年8月2日撮影

赤く囲った線、岩のパターンに注目
こちらが図鑑の写真、同じ株の撮影です。

※「高山植物ハンディ図鑑」新井和也著 2009年小学館 発行
こちらが2012年7月20日の撮影

なんと、まったく無くなっていて、
うっすらと土ごとはがされた跡のみありました。。。
もう、分かっているかと思います。
タカネマンテマは北極圏から渡ってきた貴重な生き残り。
日本では南アルプスにわずかしか分布がありません。
この分布自体が奇跡であり、地球の歴史そのものでもあります。
人為的に絶滅に追い込まれて良いのでしょうか?
タカネマンテマの保護対策を強化してほしいです。
監視カメラとか抜本的な対策を。
盗掘には厳罰の罰則を設け、
啓蒙を強化し、タカネマンテマを盗むということは
重大な犯罪になるということを。
本当にもう絶滅寸前なのです。
何もしないで指をくわえて見て無くなるよりは
立ち上がった方がきっと何かが変わるはずだと思います。
10月21日に八ヶ岳の美濃戸で防鹿柵の設置工事がありました。
kazが保護活動に関わってきたホテイランの自生地ですが、
八ヶ岳全体のシカ食害の激化に歩調を合わせるように
3年ほど前からシカ食害に伴う、環境変化が懸念されるようになってきました。

もはや美濃戸に白昼堂々と現れ
シラビソの若木もこの状態に。

将来的に次世代の幼木が育たず、森の更新が出来ず、
一斉倒木などの要因でラン科植物などは、環境変化により消えやすいため
消滅してしまう危険性もあり得ます。
危機感を持った地元がホテイランなど、いくつかの貴重なラン科植物の遺伝子資源を保護するため
要望し、長野県が予算を組み、柵を設置することになりました。
その場所は自生地内で特にまとまった個体数が出現する所で
kazも柵の設置区域の策定などで協力してきましたが、
工事当日も見て参加してきました。

当日、八ヶ岳の赤岳天望荘グループ社長の藤森さん、
地元保護団体である茅野市ミヤマシロチョウの会の皆さん、天望荘グループのスタッフの方
防鹿柵資材業者の方、
長野県庁自然保護課、諏訪支庁、茅野市の行政担当の方が参加。
支柱を打ち込みハンマーを使って打ち込みます。
子供さんも参加していました。

昼は美濃戸山荘でバーベキューをして、

支柱の次は金網の貼り付け、固定。

高さは約2m。傾斜地ということもあり、
シカの飛び越えを勘案して高めです。
で21日までに作業済みの分を合わせ、夕方までにほぼ完成しました。
柵のなかは
遺伝子を保護する核心的保護区域「コアゾーン」として、
今後は、学術調査や研究などの目的以外は人の立ち入りも制限されることになります。一方、南沢登山道沿いは緩衝区域「バッファーゾーン」として
今後も、利用と保護の両立の促進を図ることになります。
今まで通り、保護ロープを越えずに観察が可能です。で、作業に参加された皆様、お疲れ様でした~。(^^)
もちろん、シカに対しては、これで万全ではなく、エリア全域的に
今後個体数調整の必要性は変わらずに高いのですが、
人為的な要因に対しては来年以降、これを機にさらに注目され、
保護体勢も強化されることでしょう。
よって今後とも皆様のご理解とご協力のほど
よろしくお願いします。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
この日の美濃戸周辺から
紅葉の木々越しに見る阿弥陀岳

絶好の登山日和で登山者の往来も多くありました。
黄色から橙色へ、しっとりとと紅葉したミズナラの葉

鮮やかに紅葉したツタウルシ

紅葉が真っ盛りでもありました。
10/20 三ッ峠へ登った。
紅葉が真っ盛りだったが、雲が多く、曇りがちで富士山は見えず。
※下山後に精進湖からはよく見えたが。

裏登山口からのコース沿いでは
ヒトツバカエデ

一見カエデには見えないが、カエデの仲間で対生しているのがポイント。
山頂付近では
サラサドウダン

ツツジの仲間は以外とよく紅葉するが、本種は特に赤くなる。
カエデの紅葉がイマイチの時も色づきが凄く鮮やかなことが多い。

御巣鷹山周辺では
フジイバラ

こちらは果実と紅葉は始まりだった
秋の草地、三ッ峠・御巣鷹山

さて、この御巣鷹山だが、防鹿柵などにより、アツモリソウに関しては
シカのみならず、盗掘からも厳重に保護されるようになったが、
今年は柵の外に関してはシカ食害がさらに激化しているようだ。
8月上旬の段階で柵の外と内側でオオバギボウシの咲き具合はかなり異なっていた。

拡大すると

それでもまだ、多少残っていて、オオバギボウシの花も点々ではあるが
咲いていたが、
9月になりオオバギボウシが結実することになると
再び、群れでやってきて、オオバギボウシの果実の部分のみを
集中的に食べていたらしい。三ッ峠山荘の中村さんが
試しに口にしたところ、渋みなどなく、
若い種子なのでおそらく栄養が豊富なのだろうとのこと。

固い茎ではなく柔らかそうな葉から集中的に食べているようだ。

柵の外にもまだかろうじてオオバギボウシはあったが、

顕著に異なる

残っている葉もすっかりなくなってしまい、
「この状況が2年も続くと植生に大きなダメージがあるだろう」と中村さん。
シカ対策には短期的、中期的には防鹿柵が有効で
この状況を見る限り、今は草地の一部のみなので、
もっと拡張する必要があるだろう。
もちろん、平行して生態系のなかで天敵不在のもと
バランスを外れて増えすぎている
シカ全体の個体数を減らすことも重要だ。
シカ対策は現状では手ぬるすぎると、
最近はどこに行っても感じますね。
5/31~6/1、八ヶ岳美濃戸でのホテイラン保護活動の報告となります。
今年は若手のラン科植物の研究者による、学術調査も行われたため
kazは2日間、1日目は調査地を案内で回った。
夜は研究者と美濃戸山荘オーナーのFさんと歓談をしたり。
2日目にロープ張りなどの整備と個体数調査を行った。
保護活動では新たに保護ロープ設置用に鉄杭が用意され
これまで部分的に園芸ポールだったのを取り換え。

ロープのたるみをとったり張り直しをしたり、

しかし登山道が明確化されてなく、
荒れ果てた状態だった4年前と比べて
立ち入りや踏み荒らしが減ったためか、
お陰で緑が戻ってきたようだ。
特に斜面の生育地では踏み荒らしの影響が大きいが、
影響を最小限におさえ、健全な林床ならば翌年以降も咲く。
どうしても利用の方がキャパシティに対して多い場合は仕方がない
今年は昨年と比べて登山道脇で花が少なめのようだ。
植物で自然のものだから、毎年咲くとは限らない。
休眠する年もある。
去年まで毎年2~3個体は固まって咲いていた、上の写真の場所も
今年は葉だけだった。しかし葉があれば翌年以降咲く可能性が高いから
来年に期待したいところだ。
今年は3~4箇所間近で観察が可能な場所がある。
そのうちの一つ、上の写真の横のポイントに咲いていた株。

葉も大きく、花も大きめで、なかなか立派なだった。
こちらはその先、さらに登った登山道沿いにある個体。

調査プレートは写真撮影を想定してフレーミングで
邪魔にならない位置に立てるのがポイントだ。
「観察向けの個体がここにあります」
と観察目的で訪れた人には花を観察する機会を与えるとともに、
また花と葉のみを含めた個体数をしっかりと記入して
盗掘には抑止効果を生む。
「みんなの共有財産なので大切に愛でましょう」
というワケだ。
しかし危惧するべきことももちろんある。
まずシカ食害

積極的にホテイランを採食しているとは考えにくく試し食い程度なものの、
若木が結構かじられているので、今後の環境の変化に伴い
ホテイランに適した生育環境が変わってしまわないか心配だ。

特にラン科植物はキバナノアツモリソウなど、これまで面的にあった自生地が
壊滅状態になるなど、環境の変化に敏感なので心配だ。
バイケイソウすらこの状態だった。

他にその時に咲いていた植物
ミヤマスミレ

コミヤマカタバミ

花弁全体が赤みを帯びる個体もあった。
イチヨウラン

ホテイランよりやや遅れて咲く。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
※最後に開花情報。
今年は昨年より若干早い印象だが、
それでも調査日ではまだつぼみの個体もそこそこ見られた。
6月2週の週末(6/9-10)までは十分楽しめると思います。
観察会プログラムのお知らせです。6月9~10日に、八ヶ岳の美濃戸山荘で行います。
希少植物観察会(保護活動について)八ヶ岳自然と森の学校6月スケジュール(八ヶ岳観光協会)この時期に毎年行い、すでに5年目になりますが、
絶滅危惧種のホテイランに関する保護活動の一環です。

主に道沿いに自生し、隠しきれないため、
「公開する代わりに保護を徹底」
という方針に切り替え、その結果踏み荒らしや盗掘も減少するなど
成果が現れてきました。
この観察会プログラムでは参加者の皆さんに、
kazの活動報告的な内容も兼ねています。
1日目は観察をしながら歩いて美濃戸口から美濃戸山荘へ。
夕食前後に八ヶ岳の植生に関する話をパワーポイントスライド映写で。
以上は毎年の内容ですが、
今年は昨年訪れた礼文島のレブンアツモリソウの保護に関する取材の裏話を中心に
各地の高山植物の山旅に関する内容も盛り込みたいと思います。
参加をご希望される方は、美濃戸山荘(八ヶ岳山荘)に直接電話で。
あるいはプログラムサイトより藤森さんへのメールでお願いします。
ではお待ち申し上げています。m(_ _)m
2011年5月27日~29日と6月2日にホテイランの保護活動を実施した。
5月27日は八ヶ岳美濃戸の自生地でのロープ設置と個体数調査。まず、美濃戸口の八ヶ岳山荘に朝9時集合。その後1~2時間は調査プレートを印刷し、
ラミネート加工などを行った。当日は数人のボランティアが有志として参加してくれた。
しかし現地に着くと今年は開花が遅く、全般的にまだ咲いてなく、
花茎が立ったばかりという個体もある。
そこで27日は植生保護ロープの設置作業のみとしたが、
昨年からのロープは残置したままだったので、これも予想外に早めに終わった。

ボランティアには多少あっけなかった(?)感もあるが、
夕方は植物観察や撮影を楽しんだ。参加してくれた方々に感謝し
その日は八ヶ岳山荘に宿泊
5/28~29で「八ヶ岳自然と森の学校」の観察会プログラムところがこの土日は天気予報でも大雨の予報。
当初の15名の参加者のはずが、9名となった。
この観察会プログラム、kazはあまり熱心に事前告知をしていないのですが、
そこそこ集まるのはびっくりです。
また観察ガイドや撮影ガイドなどの仕事も普段していないため
これが唯一参加者と触れあう機会です。
さて、やはり前日夜はまとまった雨でしたが、
28日、昼には雨が止んで小康状態に。

清流の流れとオオカメノキ。
開花状況からプログラムの順番を変更しました。
それでも美濃戸に着く頃には、
まとまった雨が降り始めた。

新緑のシラカバと北沢
28日の夜は美濃戸山荘宿泊。山菜料理に尽くし...天ぷら、味噌和えなどなど
そして、これまでのkazの希少植物撮影や、山行からのスライド上映など
翌日は予報通り朝から雨。。。
ということで自生地にも少し観察しましたが、スライド上映&トークでした。
さて、個体数調査ですが、6月3日に行いました。昨年同様、調査プレートを立てて、個体数をカウントする調査。
すでに3年目になります。
山荘主人の藤森さんと、小屋のスタッフ、名古屋からのHさんも応援に来てくれました。

※林床の保護のため立ち入りをご遠慮し、代わりに間近で観察できる個体の場所に案内。
結果、正式なカウント結果はこれからですが、
昨年よりやや減少気味かなとの印象。
どうも林床の様子が昨年までと少し変わってきているよう。
周囲を見ても樹皮はぎががある木がやたらと目立つようだ。

そう、シカの影響だ。フン自体は昨年も見られたが、今年はフンに加えて樹皮はぎが酷い。
林床であちこちで見られ、特に若木に多い。
美濃戸周辺でも日中人前に警戒せずに出てきている。

南アルプスは以前からだったが、
八ヶ岳も最近はシカ食害が激しいと聞く。
白昼堂々と姿を現すようになったということは、
食害問題として、すでに、ある程度のステージに入っているということか。

麦草峠や硫黄岳ではシカ食害防止ネットも設置されたようだ。
しかし根本的な問題は柵だけでは解決しないことは、
全国あちこちの取材で見てきている
どうも、さらに大きな問題に直面しそうな予感がする。
※雨の中、観察会や作業に参加された方、ありがとうございました!
今年もホテイランの時期が近ずいてきました。

さて、赤岳天望荘グループ・美濃戸山荘の協力のもとで
2009年より行っている
ホテイランの保護活動を今年も行うことになりました。参考:2010年の活動
http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-624.html参考:2009年5月28日ブログ...設置作業
http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-383.html2009年6月7日ブログ...観察、学習会内容
http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-390.html2009年7月2日ブログ...新聞記事
http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-399.html今年も直前の告知で申し訳ないところではありますが
協力していただけるボランティアスタッフを募集しています。
※今年は開花前線が遅く、直前まで読めませんでした
昨年も行った自生地区域でのロープ設置作業は今年は5月27日(金曜日)に行います。
そして
赤岳天望荘グループと八ヶ岳観光協会の「八ヶ岳自然と森の学校」プログラムについては
今年は5月28日(土曜日)~29日(日曜日)に行います。
参考:
美濃戸山荘(赤岳天望荘グループ)HP八ヶ岳観光協会HP:自然と森の学校プログラム内容:5月宿泊は美濃戸山荘となります。
ちなみにこちらの自然と森の学校プログラムに参加希望の場合は
直接赤岳天望荘へ直接申し込み願います。
さて、27日に計画しているロープ設置作業ですが、昨年同様、作業量が多く、
参加希望は大歓迎という状況になっています。(^_^;)
これは開花期間中以外は取り外していること。
登山道沿いに100m以上と長い距離があることがあり
個体数のカウント、調査プレートの設置など植生調査の内容もあることが
要因となっています。
もちろん、5月27日の金曜日だけの参加も大歓迎です。
やや遅すぎる告知かもしれませんが、都合がつけられる方、
朝、美濃戸口集合、夕方解散という形で構いませんのでご協力お願いできましたら
幸いと存じます。<(_ _)>
なお27日のロープ設置作業終了後も美濃戸山荘ベースでの
パトロールをしていただけれる方は歓迎です。
※28日から2~3週間程度の開花期間中の保護活動を予定しています。参加希望日は自由です。
私、新井も5月27日から29日まで現地入りの予定です。
興味がある方はメールでご一報下さい。
こちらから返信します。
皆様、どうかよろしくお願いします!m(_ _)m
18日、札幌市内で、取材の仕事でヒダカソウの研究を
18年間、行っているNさんに話を聞いた。
去年行った取材分と合わせて「山と渓谷」の6月号で
アポイ岳とヒダカソウに関する記事を作るためだ。
http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-619.html※昨年アポイ岳での記録
結論から言うと衝撃的な内容だった。
詳細は誌面をに掲載されるまで
データ関係も北海道庁の許可の関係で現時点でWEB上で明らかにすることはできないが
明らかに重々しい内容のなかで
印象に残ったフレーズのみ紹介したいと思います。
「今すぐ生息域外保全を始めても遅いくらいだと思います。
自生地の保全に平行して、
遺伝子を残さなければならない段階に入っています。
人為的な影響がない場所でも激減していることから、
山域全体の環境変化がここ近年の過去の主な要因だとは思いますが、
過去に大量盗掘などの要因があったことも見逃せません。
最も重要な繁殖である開花、結実ができなくなった訳ですから。
個体数がまだまとまっていれば、
遺伝子の多様性から環境変化に強い形質が生まれてくる可能性もあり得たと思います。
現在、絶滅危惧種の保全には、※kazの補足で(トキなど)
莫大な予算をかけているものもありますが、
本当に危機に瀕しているものは、それ以外にまだあります。
ヒダカソウは間違いなくその一つだと思います。非常に気が重くなる取材でしたが、
この事実をしっかりと伝え、ヒダカソウを絶滅させたくない
との多くの人々の願いとなればと考えています。
今回の取材では本省取材も計画中です
少なくとも環境省には
ヒダカソウの種の保存法(1993年環境省、植物では現在23種)による
国内希少野生動植物種の指定を要望するつもりでいます。種の保存法の解説
http://www.env.go.jp/nature/yasei/hozonho/index.html※レッドリストでは掲載のみで法的拘束力はありませんが、種の保存法はより強い法的拘束力と
保護増殖事業もあります!
国内希少野生動植物種のリスト
http://www.env.go.jp/nature/yasei/hozonho/list_domestic.pdf






取材後に食べた札幌市内のアジアンレストラン
LAVIの
「エゾシカ to 野菜カレー」1300円

以前シカ食害取材でエゾシカ協会を訪問した時、
撮影、味わったところとても美味く、
それ以来、札幌へ行くたび立ち寄っています。
